東地区決勝が開幕 休養十分のキャバリアーズが敵地で快勝 ジェームズ気迫の38得点

[ 2017年5月18日 14:11 ]

38得点を挙げたキャバリアーズのジェームズ(AP)
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 NBAプレーオフの東地区決勝が17日にボストンでスタート。1回戦と準決勝をいずれもスイープ(4戦全勝)で突破した2位キャバリアーズが1位セルティクスを117―104(前半61―39)で退け、敵地での初戦でホームアドバンテージを奪い取った。

 中9日と休養十分だったキャバリアーズは大黒柱のレブロン・ジェームズ(32)がフィールドゴール(FG)を24本中14本成功させて38得点をマーク。30得点以上は今プレーオフ9戦で8回目となり、チームは昨年のファイナル第5戦からポストシーズンで通算12連勝を飾った。

 ケビン・ラブ(28)も3点シュートを9本中6本成功させてプレーオフ自己最多の32得点と12リバウンドを記録。センターのトリスタン・トンプソン(26)も放った7本のFGをすべて決めて今プレーオフ自己最多の20得点を稼いだ。

 ガードのカイリー・アービング(25)は11本中4本のFG成功に終わり、3点シュートは3本すべて失敗して11得点どまり。マークしていたセルティクスのエイブリー・ブラドリー(26)を再三フリーにするなどディフェンス面でも精彩を欠いた。

 ウィザーズとの準決勝で最終第7戦まで戦ったセルティクスは中1日での決勝初戦となったが前半での動きが鈍く、チームのFG成功率はキャバリアーズの56・4%に対して35・6%。前半の20分で勝負はほぼ決まってしまった。

 ブラドリーとジェームズをマークしたジェイ・クラウダー(26)がそれぞれ21得点をマーク。アイゼイア・トーマス(28)は38分の出場で17得点と10アシストを稼いだが、キャバリアーズの執ようなディフェンスで要所で動きを封じられた。ウィザーズとの第7戦で26得点を挙げて勝利に貢献したセンターのケリー・オリニク(26)は16分で2得点のみ。最後までリズムをつかめないままに初戦を落とした。

 今季の東地区決勝は両軍先発陣のドラフト指名順位が対照的。キャバリアーズにはトップ指名選手が2人(ジェームズ、アービング)いて、5人の指名順位の合計は29。これに対してセルティクスは最後の指名選手だったトーマス(60番目)1人だけですでにキャバリーズの5人を超えており、先発合計順位は172。エリート軍団対雑草集団という図式が注目を集めている。

 なお第2戦は19日にボストンで行われる。

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