朝比奈 GS3連覇に挑戦、「調子良くない」も気功呼吸法で活路

[ 2017年5月17日 05:30 ]

ロシアへの出発を前に取材に応じる柔道女子日本代表の朝比奈沙羅
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 柔道のグランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(20、21日、ロシア)に出場する男女日本代表が16日、成田空港から出発した。女子78キロ超級の朝比奈沙羅(東海大)は「世界選手権(8、9月、ブダペスト)前の最後の試合。力を試し、試合勘を忘れないようにできれば」と意気込みを語った。

 ただ、現在の調子については「あまり良くない。疲れと体調不良で」と声のトーンは上がらない。そこで試合で取り入れる計画なのが、前日15日に初体験した気功の呼吸法だ。へその下にある丹田を意識して呼吸をすることで「内臓の位置が自然の位置に戻る」といい、試合直前に行うことでパフォーマンスの向上が期待できる。柔道の枠にとらわれず、ヒップホップダンスや水中バイクも練習に取り入れる20歳が、昨年12月のGS東京大会から続くGS3大会連続制覇に挑む。

 ≪近藤 世界選手権へ技増やす≫女子48キロ級の近藤亜美(三井住友海上)は多種類の技を試すことを今大会のテーマに掲げた。普段から約20種類の技を左右両方で練習しているといい「一つの技ではなく、いろんな種類の技で勝てれば」と世界選手権に向けて引き出しを増やす考えだ。また、男子73キロ級の橋本壮市(パーク24)は「しっかり調整できている。負ける気がしない」と第1シードらしく自信たっぷりに語った。

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2017年5月17日のニュース