BリーグCS13日開幕、千葉・富樫が意気込み語る「優勝狙う」

[ 2017年5月13日 05:30 ]

チャンピオンシップを前に余裕の千葉・富樫
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 バスケットボール男子のBリーグは上位8チームによるプレーオフのチャンピオンシップが13日に開幕する。準々決勝の注目カードは東地区1位の栃木―同3位の千葉。1月の全日本総合選手権でチームを優勝に導き、オールスターでもMVPに輝いた千葉の富樫勇樹(23)は元NBA選手の栃木の田臥勇太(36)とマッチアップする。今もっとも勢いに乗る男、富樫が司令塔対決へ向けた心境などを語った。

 チャンピオンシップ初戦から日本を代表するポイントガード対決です。

 「注目してもらえることはうれしい。ただ年齢も離れているし、プレースタイルも違う」

 2人のプレーの違いは?

 「田臥さんと言えばパス。周りを生かすプレーがうまい。自分は得点を取るタイプです」

 ポイントガードながら、レギュラーシーズンの1試合平均得点は13・2点。計793点(60試合)は金丸晃輔(三河)に次いで日本人2番手だった。

 「そこが持ち味。監督が自分のスタイルを理解してくれていることが大きい。自分と外国人選手とのピック&ロール(スクリーンを使ってドリブルで攻める)がチームの攻撃の軸。(1メートル67の)自分が生きるのはそこしかない」

 富樫のピック&ロールが千葉の攻撃の主武器になっていることを示すデータがある。今季の千葉の攻撃回数は計5113回(60試合)。うち富樫のピック&ロールが絡んだプレーが計638回(600点)もあった。実に攻撃の12・4%を占めている。そのピック&ロールの内訳は、自らフィニッシュに持ち込んだ回数が333回(285点)、チームメートにパスした回数が305回(315点)。ディフェンスのズレを作ってシュート、2人のディフェンスを引きつけてパスと、その威力は絶大だ。

 「今年のチームは走る。(ビッグマンは)ポストアップせず、インサイドでボールを長く持たない。ピック&ロールを使って、速い展開を意識しています」

 3点シュート(1試合平均1・7本成功)も武器になっている。

 「成功率(35・6%)は素晴らしい数字ではないけれど、難しいシュートを打っている。自分はほとんどドリブルからのシュート。残り数秒の場面で打つことも多い。今季は決めるべき時に決めてきた印象がある」

 難しい3点シュートを決める秘訣は?

 「ディフェンスのプレッシャーを感じると、確率は落ちる。しっかり相手をずらして、ブロックされないタイミングで打つことが大事」

 今NBAで気になる選手は?

 「最近一番見ているのはアイザイア・トーマス(セルティックス)。小さくて、得点と取るので。あとカイリー・アービング(キャバリアーズ)。ステファン・カリー(ウォリアーズ)はおもしろがって見ています。参考にはならない。あの体勢、あの間合いでのシュートは無理です」

 ツイッターのフォロワー数(約7万人)がリーグNo.1。

 「(1位になれたのは)知名度のある田臥さんと五十嵐さん(新潟)がツイッターをやっていないことが大きい。僕の場合、中高生に多くフォローしてもらっている気がします。うれしいことです」

 いよいよチャンピオンシップです。準々決勝は1勝1敗になると、変則的な第3試合(5分前後半)で勝負が決まる。

 「レギュラシーズン60試合戦って、なんで最後は10分で決まってしまうんだ、と納得いかない気持ちもありますが、今季はそれがルール。第3試合は実力差も関係なくなる。そこまで行かないように、2勝して次に進みたい。チームを勝たせるのがポイントガードの仕事。優勝を狙いたい」

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2017年5月13日のニュース