“小さな巨人”トーマス、圧巻の53得点 セルティクスが延長でウィザーズを下して2勝目

[ 2017年5月3日 13:45 ]

ウィザーズ戦で53得点をマークしたセルティクスのトーマス(AP)
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 NBAプレーオフの東地区では2日にボストンで準決勝シリーズ第2戦の1試合が行われ、1位セルティクスが4位ウィザーズを延長の末に129―119(前半64―67、延長15―5)で下してホームで2戦2勝。第1Qで29―42、第3Q途中でも14点を追う苦しい展開だったが、1メートル75の司令塔、アイゼイア・トーマス(28)がプレーオフでの自己最多となる53得点をたたき出して激闘を制した。

 初戦で前歯を折ったトーマスはオーダーメードのマウスガードを装着して45分間にわたってコートで奮闘。フィールドゴールは33本中18本、3点シュートは12本中5本、フリースローは13本中12本を成功させてウィザーズのディフェンスを翻弄(ほんろう)した。

 セルティクスの選手でプレーオフで50得点以上をマークしたのは史上5人目。ジョン・ハブリチェクのチーム記録にあと1点と迫る大活躍だった。

 センターのアル・ホーフォード(30)も15得点と12リバウンドを稼ぎ、エイブリー・ブラドリー(26)とジェイ・クラウダー(26)もそれぞれ14得点。ブラドリーは股関節を痛めながらも4スティールをマークするなどディフェンスでも奮闘し、チーム一丸となって勝利を引き寄せた。

 ウィザーズは初戦でも開始早々から16―0とリードしながら111―123で敗戦。2試合連続で序盤で優勢に試合を進め、7人が2ケタ得点を記録しながら後半に入ってリズムを維持できなかった。

 ジョン・ウォール(26)は47分で40得点と13アシストをマークしたが、先発ガードの“相棒”となるブラドリー・ビール(23)は14得点どまり。レギュラーシーズンで40・4%を記録していた3点シュートの成功率はプレーオフに入って27・5%にまで低下しており、第2戦でも9本中8本を外してしまった。

 第3戦(4日)と第4戦(7日)は地元ワシントンDCでの試合。ウィザーズが巻き返すにはビールの復調が不可欠になっている。

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