男子は大関初優勝、女子木村が復権 塩原温泉湯けむりマラソン全国大会

[ 2017年4月30日 05:30 ]

塩原温泉湯けむりマラソン男子10キロ総合優勝の大関喜幸と女子10キロ総合優勝の木村世奈
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 第40回塩原温泉湯けむりマラソン全国大会(スポニチ後援)は29日、栃木県那須塩原市の塩原温泉街で1831人がエントリーして行われた。10キロ総合の男子は大関喜幸(33)が31分49秒で初優勝、同女子は木村世奈(25)が39分30秒で2011年以来、6年ぶりの優勝を飾った。2人にはスポニチから最優秀選手賞が贈られた。ゲストランナーとしてタレントの猫ひろし(39)が登場し、大会を盛り上げた。

 《500メートル差を大逆転》男子10キロ総合は、倒れ込むようにゴールする大関の姿が、激闘を物語っていた。残り2キロの時点でトップと500メートル差の2番手だったが「せっかくここまで食らいついてきたのだから、ダメ元でダッシュをかけた。出る前は、優勝を意識していなかったが、ゴールが見えてきて欲が出た」と、大逆転劇にしてやったりの表情だ。群馬県内の自動車メーカーに勤務し、社内の同好会メンバーとランニング活動を続ける。「ダイエットのためマイペースで続けていきます」と笑顔を見せていた。

 《2分以上差完勝》女子10キロ総合は、2位に2分以上の差をつける完勝で、木村が塩原の女王に返り咲いた。「絶対に勝つつもりで最初から飛ばして、すぐに独走状態になった。孤独だと思っている時に沿道の皆さんの声援が励みになった」。茨城大時代、関東選手権1万メートルで3位となった実績を持つ実力者。日頃は企業に勤務しながらクラブチームの練習に参加している。「次の目標は北海道マラソン。2時間53分台を出して、自己ベストを更新したい」と目を輝かせていた。

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2017年4月30日のニュース