谷口“禁トレ”で復調!15年から肉体改造も「バランス生きなかった」

[ 2017年4月28日 05:30 ]

男子ゴルフ 中日クラウンズ第1日 ( 2017年4月27日    愛知県東郷町 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6545ヤード、パー70 )

5アンダーでフィニッシュした谷口徹の1番ティーショット
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 通算19勝の谷口徹(49=フリー)がボギーなしの5アンダーで3位発進。脱力スイングでショットが改善し、首位と1打差につけた。今平周吾(24=レオパレスリゾートグアム)とタンヤゴーン・クロンパ(26=タイ)が6アンダーで首位に立った。

 49歳の谷口が新境地のスイングで好スタートを決めた。首位と1打差の3位発進。「(50歳から参戦できる)シニア、シニアとよく言われるけどだいぶ良くなった。シニアが遠のく感じになってきた」と口も滑らかだった。

 今季国内3戦目を前にして気づいた。「やる気がないぐらい」の力加減の振りがちょうど良いのだ、と。「和合」独特の小さいグリーンを捉えて4つ伸ばして迎えた難易度1位の18番。残り160ヤードを6Iで「軽めに。150ヤードのイメージで」振って2メートルにつけ、バーディーで締めた。

 飛距離を求めて15年から筋トレに着手するも感覚が狂ったという。昨季は苦闘し、賞金ランク80位に低迷した。「パワーでいこうとしたけど、自分の柔軟性とスイングとのバランスが生きなかった」。今は体幹にほぼ限定して鍛えている。

 谷口軍団の“総帥”という立場だが、教えるより学ぶことに貪欲だ。「若い選手を見てヒントはたくさんある。小平を見て思うところはある」。初日はスタート前に、その一番弟子にスイングの意見を求めた。「良くなりましたね、と上から言われた」と苦笑しつつも取り組みに自信を深めて65を出した。

 「まだ1日。偉そうに言えない」と謙遜しつつも、前週の久保谷に続いて40代が勝利すれば、14年カシオ・ワールドオープンの片山晋呉、日本シリーズJTカップの宮本勝昌以来となる日本人40代の連勝だ。「年がいくとガンガンいかなくていい。やる気がないぐらいでちょうどいい」。深みのあるゴルフは、そこら中にわなが潜む伝統コースにいかにも向きそうだ。

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2017年4月28日のニュース