混合ダブルス日本3敗で五輪厳しく 放心小笠原、目元赤く

[ 2017年4月26日 18:46 ]

 来年の平昌冬季五輪出場枠を懸けたカーリング混合ダブルスの世界選手権で25日、小笠原歩と阿部晋也の日本は1次リーグA組第4戦でベラルーシに6―9、第5戦でハンガリーに4―15と連敗し、通算2勝3敗で日本の五輪枠獲得最低条件となる1次リーグ突破が厳しくなった。

 ギブアップを余儀なくされたハンガリー戦は、4人制で五輪3大会出場の小笠原が乱調だった。2度も信じられないラストショットのミスでビッグエンドを献上し、氷上を降りる姿は放心したかのよう。「相手にいいところを抑えられた」と淡々と振り返ったが、目元は赤く染まっていた。

 有利な後攻の第1エンドに、ハウス(円)中央に残る相手ストーン二つをはじき出そうとしたが失敗。ハウス内の日本の石三つが無情にも玉突きで外へ散り、いきなり4点を失った。

 エンド開始時に置く石をハウス端寄りに配して中央を空け、大量点を挙げやすくする「パワープレー」を仕掛けた第4エンドも狙いが外れる。最後の一投がハウス内の日本の石を押し出し、残る相手の石四つともが生きる最悪の結果を招いた。

 次戦でエストニアに負ければ高い確率で敗退が決まる。ダメージは相当だろうが、集中を切らせるわけにはいかない。小笠原は「一投一投やっていくしかない」と自らに言い聞かせるように声を振り絞った。

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2017年4月26日のニュース