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気になる関脇の順列 どうなる夏場所番付

春場所千秋楽、玉鷲(左)を寄り切りで下す高安
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 【佐藤博之のもう一丁】大相撲春場所は稀勢の里の横綱昇進で17年ぶりの4横綱時代となった。その影響で影が薄くなってしまったが、3関脇も14年春場所以来3年ぶりだった。「関脇が活躍する場所は面白い」と言われるが、春場所は3関脇がいずれも勝ち越すなど奮闘した。平成以降、3関脇以上の場所は31度目だったが、全員が勝ち越したのは11年秋場所以来で10度目。夏場所(5月14日初日、両国国技館)も3関脇以上になることが確定している。

 ここで注目となるのが「関脇の順列」だ。横綱、大関であれば、同じ地位で最も成績のよかった力士が翌場所の番付で最上位になる。春場所で言えば、西の2番目の横綱だった稀勢の里は優勝したことで夏場所は東の正位に就く。大関陣は、途中休場の豪栄道が東から西、優勝決定戦に進出した照ノ富士が西から東になる。だが、関脇の番付に関しては、その“法則”が適用されない可能性もある。

 関脇が2人以上勝ち越した場合、成績最上位が翌場所の東正位となるのが常だったが、同様のケースだった直近の14年名古屋場所では慣例が崩れた。前の場所は東関脇の豪栄道が8勝7敗で、西関脇の栃煌山が10勝5敗。ところが、名古屋場所では豪栄道が東、栃煌山が西のままだった。豪栄道は勝ち越しているだけに、東から西への半枚とはいえ番付が下がるのはおかしい。前回はそういう部分が考慮されたのかもしれない。

 春場所では東関脇の玉鷲が8勝7敗、西関脇の高安が12勝3敗、東の2番目の関脇の琴奨菊が9勝6敗だった。かつての法則通りなら、夏場所は東関脇が高安、西関脇が琴奨菊、関脇の3番手が玉鷲となる。前回の“新ルール”通りなら、大関獲りを狙う高安は西関脇に据え置かれることになる。「番付は生もの」と言われるように、番付編成はその時の審判部の決断にゆだねられる。果たして、今回はどうなるのか。

 高安は小結だった初場所で11勝、関脇の春場所で12勝を挙げており、夏場所で10勝以上なら、大関昇進の目安である三役3場所33勝に到達する。春巡業は風邪をひいて朝稽古の土俵に立てない日もあったが、20日の千葉県柏市での巡業から朝稽古に復帰。勝負の場所に向けて、調整のピッチを上げている。大関を目指している高安にとって、番付が東であろうと西であろうと関係ないはずだが、西関脇からの大関昇進(大関から陥落した翌場所の復帰は除く)となれば、99年名古屋場所で優勝して場所後に昇進が決まった出島以来の“珍事”となる。

 番付はそんな想像をかき立ててくれる。5月1日の夏場所番付発表が待ち遠しい。 (専門委員)

 ◆佐藤 博之(さとう・ひろゆき)1967年、秋田県大曲市(現大仙市)生まれ。千葉大卒。相撲、格闘技、サッカー、ゴルフなどを担当。スポーツの取材・生観戦だけでなく、休日は演劇や音楽などのライブを見に行くことを楽しみにしている。

[ 2017年4月26日 15:16 ]

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