ラプターズ快勝 パウエル“幻の古巣”相手に自己最多25得点

[ 2017年4月25日 13:41 ]

自己最多の25得点をマークしたラプターズのパウエル(AP)
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 NBAプレーオフの東地区は24日に2試合が行われ、3位ラプターズは地元トロントで6位バックスを118―93(前半57―48)で下して3勝2敗。第4戦からセンターのヨナス・バランチューナス(24)に代わって先発で起用されているガードのノーマン・パウエル(23)がレギュラーシーズンを含めて自己最多の25得点を稼いで快勝した。

 パウエルの起用でラプターズの先発平均身長はバックスより8センチ低い197・6センチとなったがオフェンスのテンポはアップ。2季目で1メートル93のパウエルは4本の3点シュートをすべて成功させ、チームは第3Q終了時点で17点差をつけた。

 UCLA出身のパウエルは2015年のドラフトでバックスが2巡目(全体46番目)に指名した選手。その後、ラプターズにトレードされたが一度もユニフォームを着なかった“幻の古巣”を相手に素晴らしい活躍を見せた。今季は76試合に出場して先発も18試合で経験。平均8・4得点をマークするなどロール・プレイヤーとしてはまずまずの活躍を見せてきた。しかしドウェイン・ケイシー監督(60)は今プレーオフの第3戦で77―104と大敗を喫した段階でパウエルを“脇役”から“主役”に格上げし、その大胆な選手起用が功を奏した。

 デマー・デローザン(27)は18得点、腰痛を抱えるカイル・ラウリー(31)も16得点、10アシストと球宴出場コンビもパウエルをフォロー。敵地ミルウォーキーで行われる27日の第6戦に勝てば、すでにスイープで1回戦を突破している2位キャバリアーズと地区準決勝で対戦する。

 バックスはオフェンス・リバウンドを拾ってのセカンド・チャンスからの得点が0。ラプターズとは対照的にオフェンスが淡泊になり、フリースローも26本中11本失敗した。ヤニス・アデトクンボ(22)は30得点、新人ガードのマルコム・ブログドン(24)は19得点をマーク。しかしサイズでのアドバンテージを生かせず、勝機を見いだせないままに敗れた。

 5位ホークスは地元アトランタで4位ウィザーズに111―101(前半59ー50)で勝って2勝2敗。球宴に出場したフォワードのポール・ミルサップ(32)が19得点、ここまで精彩を欠いていたセンターのドワイト・ハワード(31)が16得点と15リバウンドを稼いでホームで連勝した。ベテランのガード、ホセ・カルデロン(35)も10得点をマークするなどこの日は7人が2ケタ得点を記録。ペイント内でのスコアも44―30とウィザーズを上まわり、インサイドを制圧したことが勝因となった。

 ウィザーズは今季ロードで19勝22敗。敵地ではこのシリーズでも苦戦が続いている。ブラドリー・ビール(23)は32得点を稼いだものの3点シュートの成功は14本中5本。ジョン・ウォール(26)は22得点と10アシストを記録したが最後までチームに勢いをもたらすことはできなかった。なおこのシリーズの第5戦は26日にウィザーズの地元ワシントンDCで開催される。

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