キャバリアーズ4戦全勝 ジェームズ、起死回生スリーポイント

[ 2017年4月24日 13:19 ]

勝利を喜ぶキャバリアーズのジェームズ(右)とアービング
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 NBAプレーオフの東地区は23日に2試合が行われ、2位キャバリアーズは敵地インディアナポリスで7位ペイサーズを106―102(前半58―52)で下して4戦全勝。第4Qの2分31秒で10点をリードしながら10分29秒に100―102と逆転されたが、残り1分8秒にこの日33得点を挙げたレブロン・ジェームズ(32歳)が起死回生の3点シュートを決めて再び試合をひっくり返した。

 ジェームズの“スイープ”は自身通算10回目でティム・ダンカン(元スパーズ)を抜いて歴代単独最多。1回戦は通算で21連勝となり、マジック・ジョンソンらレイカーズの3選手がマークしていた20連勝を超えて歴代最長記録となった。またプレーオフでのフィールドゴール(FG)成功数は第4戦での13(試投25)を加えて2015となり、コービー・ブライアント(元レイカー0ズ=2014)を抜いて歴代4位に浮上。カリーム・アブドゥルジャバー(元レイカーズ)が保持している歴代最多記録(2356)を視野にとらえている。

 ペイサーズは初戦から1点差→6点差→5点差→4点差といずれも接戦に持ち込みながらすべて敗退。今季は初対戦となった昨年11月16日に103―93で勝っているが、その後はこのカードで7連敗を喫した。

 第3戦まで平均32・3得点を挙げたポール・ジョージ(26歳)は44分間出場したが、随所でダブルチームで抑えられてこのシリーズ最少の15得点。ここ6年でキャバリアーズには4回のシリーズで負けるなど、苦手意識を抱いたまま今季も涙を飲んだ。

 一方、1位セルティクスは8位ブルズを104―95(前半57―46)で退け、地元ボストンで連敗を喫したあとは敵地シカゴで連勝。第2Q途中で一時20点をリードしながら第3Q終盤で63―65と逆転されたが、ここから連続12点を奪って流れを変えた。

 妹の事故死でボストンでは勝利に貢献できなかったアイゼイア・トーマス(28歳)は36分出場して33得点。3点シュートは9本中1本の成功に終わったが、第3Qに逆転された直後にはドライブインから2本のシュートを成功させ、フリースロー(FT)も13本中12本を決めてチームに勢いをもたらした。

 第3戦から先発で起用されているジェラルド・グリーン(31歳)は4本の3点シュートなどで18得点。センターのアル・ホーフォード(30歳)も15得点と12リバウンドを稼ぎ、チーム一丸となった戦い方で第1シードとしての貫録を示した。

 ガードでパサーのライジョン・ロンド(31歳)が右手親指の骨折で第3戦から戦列を離れたブルズはホームで手痛い連敗。チームの総アシスト数は敵地ボストンでの2戦では22→28だったが、シカゴでは14→19と低下し、オフェンス面に不安を抱える状態となった。ジミー・バトラー(27歳)はFTを23本中19本成功させて33得点を記録したが敗北。第3戦まで登録外だったガードのアイゼイア・キャナーン(25歳)がベンチから出て13得点(出場34分)を挙げたがアシストは3に終わった。

 なお両者が2勝2敗となったこのカードの第5戦は、26日にセルティクスの地元ボストンで行われる。

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