サクラセブンズ最下位終戦…12人中6人10代、貴重な経験得た

[ 2017年4月24日 05:30 ]

7人制ラグビー HSBC女子セブンズシリーズ第4戦北九州大会最終日 ( 2017年4月23日    ミクニワールドスタジアム北九州 )

ブラジルに敗れて最下位となり、肩を落とす日本選手ら
Photo By 共同

 下位の順位トーナメントに回った日本は初戦でスペインに5―14で敗れ、続く11位決定戦はブラジルに10―12で敗れ今大会を最下位(12位)で終えた。前日の1次リーグよりも力の拮抗(きっこう)するチームとの対戦だったが、ハンドリングや判断ミスを重ね自滅。厳しい結果を糧に、12人中6人が10代と若返った新生サクラセブンズが立て直しを図る。大会は決勝でニュージーランドがカナダを17―14で下して優勝した。

 大舞台で普段通りのプレーをすることの難しさ。10代6人、シリーズ初出場が7人と若い日本は、それを身をもって体験した。スペイン戦では一つのノックオンをきっかけに、相手プレッシャーがかからない場面でも負の連鎖が続いた。トライ数は並んだブラジル戦は、状況判断の悪さでボールキャリアーが孤立し、トライ決定機を逸する場面も。リオ五輪で主将を務めた中村知春(アルカス熊谷)は「トップ8との差は大きい。9位に食い込む力はあるが、詰めが甘い」と反省した。

 世界トップとのフィジカル、スピード、パワーの差は大きく、それを補うための組織プレーのシステムも未熟。裏を返せば伸びしろは十分だが、稲田仁ヘッドコーチ代行は「他の国を上回るスピードで成長しないと」と語気を強める。東京五輪開幕まで、あと1187日。日進月歩でメダルに一歩でも近づく。

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2017年4月24日のニュース