舞依、ジャンプ克服3位 世界選手権の悪夢払しょく「集中切らさずできた」

[ 2017年4月21日 05:30 ]

フィギュアスケート世界国別対抗戦第1日 ( 2017年4月20日    東京・国立代々木競技場 )

<フィギュアスケート国別対抗戦初日>女子SP、ジャンプを決めこぶしを振り上げる三原舞依
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 因縁のジャンプを決めると喜びが爆発した。世界選手権のSPで転倒した3回転フリップを鮮やかに着氷した三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)は、笑みを浮かべて左手を振り下ろした。「世界選手権の失敗は頭の中に残っている。挽回できるように、集中を最後まで切らさずにできた」。自己ベストの72・10点は浅田真央さんの78・66点、宮原知子の74・64点に次ぐ日本歴代3位。「72点も出ると思っていなかったのでうれしかった」と笑った。

 世界選手権ではSP15位と大きく出遅れた。今大会まで3週間弱の調整で、終盤のステップから3回転フリップを「たくさん練習してきた」と胸を張る。曲はかけずに頭の中でメロディーを流し、何回連続で成功できるかをカウント。「15回くらい…」と確かな手応えをつかみ、準備は万全。3度のスピン、ステップでも全て最高難度のレベル4をそろえた。

 22日のフリーでは思い入れの強い「シンデレラ」で舞う。「ジャンプで失敗していたら、せっかくのシンデレラが台なしになる。気持ちを込めて、最後までシンデレラになりきって滑りたい」。大躍進の今季を締めくくり、勝負の平昌五輪シーズンへ。夢舞台を目指す自分に、ノーミスの魔法をかける。

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2017年4月21日のニュース