セルティクス、地元で黒星発進…トーマス、亡き妹にささげる33得点

[ 2017年4月17日 14:31 ]

妹への哀悼の意をシューズに記したセルティックスのトーマス
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 NBAの今プレーオフに東地区の第1シードとして進出したセルティクスは16日、地元ボストンでブルズ(東地区全体8位)との初戦に臨んだが102―106(前半46―48)で苦杯。地元1万8000人のファンによる大声援の中でのティップオフとなったがその期待に応えられなかった。

 この日は国歌斉唱の前に、自動車事故で死去したアイゼイア・トーマス(28)の妹、チャイナさん(享年22)のためにファンも選手も黙とうを捧げて試合がスタート。セレモニーの際、トーマスは深々のおじぎをして全員に謝意を示した。それでも国歌を聴いている時には涙があふれるなど気持ちの整理がつかない様子。シューズには「Chyna(チャイナ)」に加えて「R.I.P Lil Sis(妹よ安らかに)」という文字があり、悲しみをこらえてのゲームとなった。

 今季の得点ランクで3位(28・9)となったトーマスは試合開始ぎりまで出場するかどうかはわからなかったが、結局38分出場して33得点をマーク。最後までチームを引っ張った。しかしもともとブルズは今季2勝2敗と苦手にしていた相手。勝利の女神はほほえんでくれなかった。

 ブルズはジミー・バトラー(27)が30得点を稼ぎ、チーム・リバウンド総数では53―36と圧倒。オフェンス・リバウンドも20本拾っており、ボールへの執念でセルティクスを上まわる結果となった。レギュラーシーズンでは最終82試合目にプレーオフ切符をつかむなど、調整期間なしでポスト・シーズンに突入。しかし1回戦の初戦ではチームの持ち味をフルに発揮して接戦をものにした。

 東地区全体4位のウィザーズはプレーオフ自己最多に並ぶ32得点をマークしたジョン・ウォール(26)らの活躍で5位ホークスを114―107(前半45―48)で退けて白星スタート。NBA6季目でこれがプレーオフ最初の試合となったフォワードのマーキーフ・モリス(27)も21得点を稼いでゴール下で奮闘した。

 ホークスはガードのデニス・シュルーダー(23)が25得点、球宴に出場したフォワードのポール・ミルサップ(32)が19得点を記録したが後半で失速。このカードは今季初戦で勝っているが、その後は4連敗となった。

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