真央 1番の思い出はソチのフリー 演技後に涙も「頑張って笑顔にしました」

[ 2017年4月12日 13:09 ]

笑顔で質問に答える浅田真央
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 現役引退を発表したフィギュアスケートの浅田真央(26)が12日、都内で引退会見を行った。

 21年間のフィギュアスケート人生で1番印象に残っている試合を聞かれ、「1つというのは難しいですけど」と悩みつつ「ソチのフリーかなと思います」と答えた。ショートプログラム(SP)が自己最低の16位発進となり、「気持ちが今までの試合以上に落ち込んでいて、つらかった」としながらも「それでもフリーであれだけの演技をできて、それがオリンピックだったというのが大きい」とその理由を説明した。

 自己ベストを更新する完璧な演技を見せ、世界中を感動させた伝説のフリーについて「(バンクーバー五輪からの)4年間の思いを4分間に盛り込めた」と振り返った浅田。「ショートが終わってからは日本に帰れないと思って、つらい思いもしました。フリーの当日の朝も、気持ちが切り替わってなくて大丈夫なのかなという形で練習を終えました」と当時の心境を吐露。それでも「試合が近づくにつれて、メークして、アップして、リンクのドアを出た瞬間に、凄い会場で、やるしかないと思いました」と気持ちを切り替えた瞬間を明かした。

 演技後は、笑顔と涙が見られた。「最後のポーズは上を見ていたが、ああ、終わった!って。それと同時に、良かった!って思いがこみ上げてきて、ちょっと涙してしまった。バンクーバーの時にも悔し涙を流していたので、泣いてちゃダメだなと、頑張って笑顔にしました」と笑った。

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2017年4月12日のニュース