浅田真央、引退会見で晴れやかな表情「全部出し切った。今は悔いはない」

[ 2017年4月12日 11:30 ]

引退会見を行った浅田真央
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 現役引退を表明したフィギュアスケートの浅田真央(26=中京大)が12日、都内で会見を行った。世界選手権を3度制し、10年バンクーバー五輪で銀メダルを獲得した浅田は10日に自身のブログで引退表明していたが、この日改めて「私、浅田真央は選手生活を終える決断をいたしました」と語り、周囲やファンへの感謝を口にした。

 浅田は冒頭のあいさつで「長い選手生活でたくさんの山がありました。山を乗り越えられたのもファンをはじめ、たくさんの方々の応援があったから」と周囲に感謝。現在の心境について「体力も気力も全部出し切った。今はもう悔いはない」と語った。

 浅田は来年の平昌(ピョンチャン)五輪を目標にしていたが、昨年末の全日本選手権で自己ワーストの12位に終わった。ブログでは「全日本選手権を終えた後、それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました」と引退を決めた理由を説明。背景には、日本女子の平昌五輪出場枠が前回までの「3」から「2」に減ったことも影響したとみられる。

 5歳でフィギュアスケートを始め、02年に小学6年生で初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功。同年12月には全日本選手権初出場でトリプルアクセルと3連続3回転ジャンプを決めて7位となり、「天才少女」と呼ばれた。05年GPファイナルで優勝しながら、国際連盟の年齢制限のため翌年のトリノ五輪には出場できず。10年バンクーバー五輪では1大会で女子初となる3回のトリプルアクセルを決めながら、同い年のライバル・金ヨナ(韓国)に及ばず銀メダルとなり、悔し涙を流した。14年ソチ五輪は6位に終わったが、SP16位から完璧なフリーで日本中を感動させた。

 14年5月に休養を発表し、翌年5月に現役続行を表明。GPシリーズ復帰戦の中国杯で優勝したが、シーズン後半に左膝を痛めてその後は成績がふるわず、来年の五輪を前に競技に別れを告げることになった。

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