沙保里“先輩”がプッシュ「国民栄誉賞に値するぐらいの選手」

[ 2017年4月12日 05:30 ]

浅田真央 引退発表から一夜

会見後の囲み取材でスマートフォンを手に浅田真央からのLINEの返信を読みあげる吉田沙保里(左、右は上地結衣)
Photo By スポニチ

 レスリング女子の吉田沙保里(34=至学館大職)が引退した浅田を最大級の賛辞でねぎらった。11日、東京都港区の日本財団で行われた「JALネクストアスリートプロジェクト」のイベントに車いすテニスの上地結衣(22=エイベックス)と出席。「フィギュアを代表してやってきて、重圧やプレッシャーは大変だったろう」と思いやり、「真央ちゃんも国民栄誉賞に値するぐらいの選手かなと思う」と語った。

 吉田は12年ロンドン五輪で五輪3連覇を含む世界大会13連覇を達成し、同年にレスリング界初の国民栄誉賞を受賞した。浅田とはオフの表彰式などで顔を合わせる程度だったが、「同じ愛知を拠点にしていて一緒に頑張ろうと思っていた」と共感を抱いてきた。引退の知らせを受けて前夜にはLINEで連絡。この日の朝に「ありがとうございました。これから次の目標に向かっていきます。沙保里さん、尊敬しています。これからも応援しています」と、返信があったという。

 吉田もリオ五輪で4連覇を逃した後、考え抜いた末にコーチ兼任という形で東京五輪に向けて現役続行を選んだ。進退を決める重さとつらさは痛いほど分かるだけに、「真央ちゃんスマイルでいろんなことに挑戦して、これからの人生を頑張ってほしい」とエールを送った。

続きを表示

2017年4月12日のニュース