柔道女子に沙保里の“金メダルイズム”注入 異種目合宿でスパー

[ 2017年4月11日 05:30 ]

合同練習、レスリングルールで柔道の阿部詩(右)とスパーリングをする吉田沙保里
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 レスリングの吉田沙保里(34=至学館大職)が柔道女子に“金メダルイズム”を注入した。レスリングと柔道の女子合同合宿が10日、東京都北区の味の素トレセンで始まり、報道陣に公開された。フィジカルや精神力強化を目的に柔道側の依頼で実現。冒頭でレスリングの栄和人強化本部長が、至学館OGの歌手、伊東真紀を紹介。至学館の校歌「夢追人」を熱唱し始めると、吉田も「こういうところで気持ちが鍛えられる」と飛び入り参加して歌い上げた。

 本格練習が始まるとレスリングルールでの3分間のスパーリングでは、吉田が柔道のリオ五輪代表の近藤亜美(21=三井住友海上)やホープの阿部詩(16=兵庫・夙川学院高)を指名して胸を貸した。吉田に圧倒された阿部は「明日の朝は起きられないかも」と悲鳴を上げた。その後も10人対10人の相撲対抗戦(レスリングの6勝4敗)や2人を担ぐ厳しい体力トレーニングでも吉田の声が響いた。

 「わざと盛り上げた。ただ練習しているより楽しくガッツのある練習をしてほしい」。吉田の言葉は、まさに2020年に向けた金言だった。

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2017年4月11日のニュース