黄金の白井世代VS9連覇中王者 予選1〜4位に96年生まれ

[ 2017年4月8日 05:30 ]

体操全日本個人総合選手権第1日 ( 2017年4月7日    東京体育館 )

あん馬で華麗な演技を見せる千葉
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 黄金世代が輝いた。男子予選で千葉健太(21=順大)が86・050点で首位、谷川航(20=順大)が85・850点で2位、白井健三(20=日体大)が85・750点で3位、萱和磨(20=順大)が85・350点で4位と96年生まれの同学年が上位を占めた。プロ転向後の初戦で10連覇が懸かる内村航平(28=リンガーハット)は85・350点で4位タイ。決勝は予選の得点を持ち越さず、9日に行われる。

 体操界をけん引する2人の言葉が全てを物語っていた。内村が「来るべき世代がやっと来たな」と言えば、白井は「僕たちの代が、ついにここまで来たかって感じ」と胸を張った。予選の上位を白井と同学年の96年生まれが独占。つり輪を除いて安定した演技を見せた千葉は、「自分でも驚いている。順位は気にしていなかった」と爽やかに振り返った。

 高校2年で世界選手権の種目別・床運動で金メダルを獲得した白井の背中を追ってきた。「(白井は)ライバルだし、憧れだし、追い抜いてやろうと思っている」と千葉。14年の全国高校総体ではこの日2位の谷川航が優勝し、白井が2位、千葉は5位だった。床運動、跳馬で全体トップの得点を叩き出した白井も、「練習で頭の片隅にはいつも同期の存在がある」と常に意識して汗を流してきた。

 9日の決勝は、予選の得点を持ち越さない。千葉が「予選1位の影響はあまりない。自分のことで精いっぱい」と言えば、「決勝は予選みたいな自分らしい演技をしたい」と谷川航。白井は「順位や得点は気にしない。予選以上の演技をする」と気合を入れた。内村の10連覇を阻んだ時、体操界の歴史に新たな一ページが刻まれる。

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