NHL選手、五輪不参加へ リーグがシーズン中断拒否

[ 2017年4月4日 16:36 ]

 北米プロアイスホッケーのNHLは3日、来年の平昌冬季五輪に同リーグ所属選手が参加するためのシーズン中断を拒否すると発表した。国際オリンピック委員会(IOC)の対応などで譲歩の可能性はあるとみられるが、このままなら1998年の長野五輪から続いていた北米や欧州のトップ選手の全面参加が途切れることになる。

 中断に伴う経済的損失を憂慮するオーナーらの反対が強い上、これまで免除されてきた保険などの経費負担を求められたことが要因。国際アイスホッケー連盟(IIHF)が費用の肩代わりを申し出たとの報道もあったが解決には至らず、リーグは「この問題はこれが正式な結論」とした。

 この決定にNHL選手会は反発し「短絡的な決断に断固として異を唱える。(五輪は)壮大な国際舞台で最高の選手を披露する機会。来季の日程に不都合が生じても小さな対価だ」との声明を出した。

 AP通信によると、これまでキャピタルズのFWオベチキン(ロシア)ら多くの選手が五輪参加への強い意欲を表明している。平昌五輪の大会組織委員会は「解決策は見つかる」(広報担当者)として依然、参加に期待感を示している。

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2017年4月4日のニュース