彩香 悔やまれる2位、追いついたのに16番痛恨ダボ 2季ぶりV逃す

[ 2017年4月3日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城最終日 ( 2017年4月2日    静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6568ヤード、パー72 )

18番、2打差でイ・ミニョン(左)を追いかける渡辺はバーディーを決めたが…
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 2位から出た渡辺彩香(23=大東建託)は7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算8アンダー、首位に1打差の2位に終わった。イ・ミニョン(25=韓国)が3バーディー、1ボギーの70で首位を守り、日本ツアー初優勝。7位から出た比嘉真美子(23=フリー)が追い上げて4位。初優勝を狙って3位から出た永峰咲希(21=ニトリ)は16位だった。

 執念のバーディーパットだった。最終18番、3メートルのパットを沈めると小さくガッツポーズ。「相手どうこうではなく、ダボを打ったまま終わりにしたくなかった。(入った直後に)悔しい気持ちが湧いてきたけど、いいバーディーパットだったと思う」。渡辺は声を絞り出すと固く目を閉じた。

 痛恨だったのは、優勝したイ・ミニョンと首位で並んで迎えた16番パー4でのプレー。第1打を大きく左に曲げ、ラフから残り80ヤードの第3打では58度を選択。「スピンが利くだろう」と狙いを定めてピンそばに落とした。しかし、予想以上のバックスピンでボールはグリーンからこぼれ落ちた。第4打も寄せきらずダブルボギー。終盤で2差となり、「奥まで打つともう1つクラブを上げなくてはならなかった。振れなくなる分、戻りきらないかなと思っていた。あの状況ではベストなショットをしたと思う」と振り返った。

 首位から出て優勝したイ・ミニョンとは、3年前の日韓対抗戦のシングル戦で対戦して引き分けた。前日、渡辺は「最終日はお互いスコアを伸ばし合っていきたい」と願っていたが、順位が目まぐるしく入れ替わる激戦になった。2差で出たが11、12番の連続バーディーで並んだ。13番でライバルが1つ伸ばすも、15番で追いついた。その直後のダブルボギー。「ボギーで収めないといけなかった」と唇をかんだ。

 2季ぶりの優勝はお預けとなったが、ここ3週間は2位、6位タイ、2位と好調をキープしている。「(未勝利の)去年よりも成長を感じる。早く勝ちたい気持ちが増えた」。渡辺はすぐに次へと視線を切り替えた。

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2017年4月3日のニュース