カーリング男子 平昌へ白星発進 両角友が好判断、イタリアに快勝

[ 2017年4月3日 05:30 ]

カーリング男子世界選手権 ( 2017年4月1日    カナダ・エドモントン )

〈日本・イタリア〉第1エンド、大声で指示を出す両角友
Photo By 共同

 来年の平昌(ピョンチャン)五輪の出場枠を懸けて開幕し、日本代表のSC軽井沢クは1次リーグでイタリアを9―5で下し、1998年長野大会以来20年ぶりとなる男子の五輪出場へ白星発進した。1―2の第3エンドにスキップ両角友の好ショットで2得点。第4エンドにも2点を奪って優位に試合を進めた。1次リーグは12チーム総当たりで、上位4チームがプレーオフへ進む。五輪出場枠は昨年と今年の世界選手権の順位に応じて付与されるポイントの合計で10枠のうち7枠が決まり、SC軽井沢クは4位で9点を獲得した。

 1点を追うイタリア戦の第3エンド、最後の一投。SC軽井沢クのスキップ両角友は「押され気味だ。流れを持ってこよう」と持ち味の積極策に出た。これが鮮やかに決まり、勝機をつかんだ。

 ハウス(円)内にストーンはなく、置きにいくドローショットでは1点止まりで主導権を握れない。両角友は手前に唯一残る自チームの石に当て、これがシート右端に並ぶ相手の石にぶつかって中央へ。投げた石もハウスに止まって2点を奪い、喜びを爆発させた。

 得点を狙わず有利な後攻のまま次エンドにつなげるのが定石という局面だが、両角友は「微妙な駆け引き」の仕掛けどころと判断。過去5度の出場で培った経験値を示した。好発進に「勝ちが先行したので安心している。調子が上がっていくだろうという確信もあるし、勢いに乗れると思う」と手応えを語った。

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2017年4月3日のニュース