谷原4位!世界に存在感 3決では海外初エース決めた

[ 2017年3月28日 05:30 ]

世界ゴルフ選手権シリーズデル・マッチプレー最終日   ( 2017年3月26日    米テキサス州オースティン オースティンCC=7108ヤード、パー71 )

世界選手権で4位に入った谷原秀人
Photo By 共同

 世界ランキング60位の谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)は準決勝で同1位のダスティン・ジョンソン(32)に1ダウンで、3位決定戦では同47位のビル・ハース(34=ともに米国)に2アンド1で敗れて4位だった。谷原にとって米ツアーの自己最高成績。決勝はD・ジョンソンが同25位のジョン・ラーム(22=スペイン)に1アップで勝ち、出場3戦連続優勝を飾った。

 躍進の5日間は2連敗で幕を閉じたが、世界に存在感を示した。谷原は「2ラウンドを2日連続はなかなかない。疲れた」と汗を拭い「楽しかった。自分の中ではかなり素晴らしい成績」と充実感たっぷりに話した。

 D・ジョンソンとの準決勝は大接戦だった。パットがさえた相手に7番までに3ダウンとリードを許したが、アイアンショットの精度で挽回。13番で1メートル、14番は2メートルにつけて連続バーディーで追いついた。17番を取られて競り負けたものの「勝ち目はあった」と最後まで食い下がった。

 2日間で4ラウンド目となった3位決定戦は疲れの出た後半に逆転されたが、見せ場はつくった。201ヤードの7番パー3でホールインワン。8Iで放った球はグリーンで弾んで転がり一直線にカップへ向かって消えた。大歓声を浴びて「笑った。ここで入るのかと。みんなの声援が気持ち良かった。海外では初めて。日本(の試合)では1回。プライベートでは何回かある」と頬を緩めた。

 「みんなうまくて曲がらない。いい勉強になった」と米ツアー選手のレベルの高さを痛感。ただ1次リーグではメジャー2勝のスピースを破るなど強豪に引けを取らない戦いを見せた。

 4位は06年全英オープンの5位を上回る米ツアー自己最高成績。世界ランキングは48位に上がりマスターズ(4月6日開幕、ジョージア州オーガスタ)出場権を得た。初めてオーガスタに挑んだ07年は初日85、2日目79と崩れて予選落ちに終わった。2度目の挑戦に向けて「10年前は(気持ちが)浮いていた。今はしっかり地に足がついてやれている。マスターズをどう感じて、どういうプレーができるか楽しみ」と意気込んでいた。

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2017年3月28日のニュース