レイダースのラスベガス移転承認 オーナー、オークランド市民に冷静さ求める

[ 2017年3月28日 13:57 ]

ラスベガス移転承認に笑顔を見せるレイダースのデービス・オーナー(AP)
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 NFLのオーナー会議が27日にアリゾナ州フェニックスで行われ、現在カリフォルニア州オークランドに本拠を置いているレイダースのネバダ州ラスベガスへの移転を承認。是非を問う投票では32チーム中31チームが賛成し、ドルフィンズだけが反対に回った。

 総工費17億ドル(約1887億円)を投じて建設する新スタジアム(6万5000人収容)の完成は2020年になるため、レイダースは今後2シーズンはオークランドに残留。マーク・デービス・オーナー(61)は「レイダースはオークランドで誕生したチーム。だからファンの何人かは怒るだろう。でもその不満を選手やコーチ陣にはぶつけないでほしい」とオークランド市民に冷静さを求めた。

 レイダースは1982年から13シーズン、ロサンゼルスを本拠にしており移転はオークランド復帰(1995年〜)を含めて3度目。NFLではここ1年でラムズ(旧セントルイス)とチャージャーズ(旧サンディエゴ)がともにロサンゼルスへ移転しており、本拠地を替えるのは3チーム目となった。またNHLでは来季からラスベガスを本拠地とするゴールデンナイツが発足。ギャンブルが合法化されている土地柄ということもあってこれまでプロスポーツのチームが敬遠していた場所に、新たに2チームが誕生することになった。

 オークランドのリビー・シャーフ市長(51)は13億ドルの予算で2021年までに新スタジアムを建設することを提案。しかしレイダースとNFL側はこのオファーに難色を示していた。一方でラスベガス市側は7億5000万ドル(約833億円)を増額。バンク・オブ・アメリカはデービス・オーナーに対し「移転するならば6億5000万ドル(約722億円)のローンを保証する」としていた。

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