谷原秀人「大金星」!V候補スピースに圧勝 マスターズに弾み

[ 2017年3月24日 05:30 ]

世界ゴルフ選手権シリーズ デル・マッチプレー第1日 ( 2017年3月22日    米テキサス州 オースティンCC=7108ヤード、パー71 )

1次リーグ第1戦、16番で勝利を決め、ジョーダン・スピース(右)と握手を交わす谷原秀人=オースティンCC
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 1次リーグ第1戦が行われ、世界ランキング60位の谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)が同6位のジョーダン・スピース(23=米国)を4アンド2で破る番狂わせを演じた。同4位の松山英樹(25=LEXUS)は同57位のジム・フューリク(46=米国)と、池田勇太(31=フリー)はライアン・ムーア(34=米国)と引き分けた。今大会は64選手が4人ずつの16組に分かれて1次リーグを行い、各組1位が決勝トーナメントに進む。

 2週間後のメジャー初戦マスターズの出場権を懸ける最後の試合で番狂わせを演じた。米ツアー公式サイトで優勝候補筆頭に挙げられたスピースに4アンド2の快勝。谷原は「うれしい。大金星でしょ。スピースは調子が悪そうだったけど、その中でボギーを打たずにできたのが良かった」と白い歯をのぞかせた。

 「(スピースは)世界ランクも上位でマスターズチャンピオンなので、どんなゴルフをするのか楽しみな面もあり、その中で勝っていかないといけない」と期待と不安を胸にティーオフした。

 1番はスピースが3メートルのバーディーパットを決めた後、1・5メートルのチャンスをしっかりとものにした。序盤は互いに譲らない展開だったが、7番で先行した。日本のパット巧者が5メートルのバーディーパットを先に沈めて重圧をかけると、相手が4メートルを外した。

 10番ではパーオンできなかったスピースに対しピンそばにつけて2アップ。12番では池に入れた相手を横目にパーセーブして3アップ。ショットが不安定な難敵を突き放した。16番では4打目でグリーンを捉えられなかったスピースが諦めて握手を求めてきた。

 「マッチプレーという雰囲気ではなく、自分のプレーができた」。テキサス州出身の人気選手との対戦で“完全アウェー”だったが、圧勝で地元の観衆を沈黙させた。

 世界ランキングを60位から50位以内に上げてオーガスタ行きの切符をつかむには1次リーグを勝ち抜き上位に進出する必要がある。「気持ちを切り替えて一戦一戦丁寧にやっていけたらいい」と自分に言い聞かせ、ムーアとの第2戦に臨む。

 ▼谷原の昨年の日本ツアー3勝 長嶋茂雄招待セガサミー・カップで1勝目。日本プロ選手権では、プレーオフで武藤俊憲を下して2勝目。平和PGM選手権はプレーオフで池田勇太を破り3勝目

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