阿部詩 団体戦初Vもけん引 兄・一二三超え 個人&団体2冠

[ 2017年3月21日 05:30 ]

柔道の全国高校選手権の女子団体戦で初優勝を果たし、記念撮影で笑顔を見せる夙川学院の阿部詩(前列右から2人目)
Photo By スポニチ

 柔道全国高校選手権最終日(東京・日本武道館)は20日、男女の団体戦が行われ、女子は前日の個人52キロ級を制した阿部詩(うた)を擁する夙川学院(兵庫)が、決勝で大成(愛知)を破って初優勝を果たした。

 阿部は5試合全てで勝利し、最優秀選手賞も獲得。今夏の世界選手権(ブダペスト)の選考大会となる4月の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)に向けて勢いをつけた。男子は、15年8月に部員が熱中症で死亡する事故を乗り越えた桐蔭学園(神奈川)が12年ぶり2度目の優勝を飾った。

 兄の一二三(日体大)は神港学園時代に成し遂げられなかった個人、団体の2冠制覇。阿部は「自慢します。今までにないくらいうれしい」と満面の笑みを浮かべた。個人戦同様に初戦の2回戦から先鋒(せんぽう)で勝ち続け、チームを勢いづけた。決勝はテーピングを施した状態で出てきたが開始から攻め続け、相手の指導累積による反則で勝利。「この勢いで選抜も勝ちたいです」と2週間後の大一番を見据えた。

続きを表示

2017年3月21日のニュース