照ノ富士 強さ戻った!カド番脱出 強敵・勢が「小さく見えた」

[ 2017年3月21日 05:30 ]

大相撲春場所9日目 ( 2017年3月20日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所9日目>勢(左)を寄り切りで下す照ノ富士
Photo By スポニチ

 勝てば気持ちも大きくなる。それが苦手の勢となればなおさらだ。今場所は関脇・高安に敗れた一番以外は力強さが際立っており、好調ぶりはこの日の土俵にも表れた。大関には自身より3センチ高い1メートル95の相手の体が「小さく見えた」という。立ち合い、左の前みつを取って左から投げを打って崩すと、大関のペース。最後も危なげなく寄り切り、カド番脱出を決めた。

 「小さく見えてきたら勝っちゃうよね」。相手の見え方は自身の状態を示すバロメーターだ。前日の取組後、照ノ富士は勢との過去の対戦成績が1勝7敗である自分に対し「腹が立つ」とまで言って気合を込めたが、過去の対戦成績がうそのような勝ちっぷりだ。「普通にやれば勝てる」。山を越えて、トップとの差は1つ。新横綱との直接対決を残す中、これ以上、星を落とすわけにはいかない。

続きを表示

2017年3月21日のニュース