伊藤有希 今季国内最終戦で圧勝 スキーの左右を逆に履く「人生初 ちょっと危なかった」

[ 2017年3月18日 22:21 ]

女子で優勝し、表彰式で観客の声援に応える伊藤有希
Photo By 共同

 ノルディックスキー・ジャンプの今季国内最終戦、伊藤杯大倉山ナイター大会は18日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)で行われ、女子は世界選手権銀メダルの伊藤有希(土屋ホーム)が129メートル、136メートルの合計260・2点で圧勝した。同選手権3位の高梨沙羅(クラレ)は欠場した。

 女子の伊藤は完勝で今季を締めくくった。ワールドカップ(W杯)で初勝利を含む5勝を挙げ、世界選手権でも2大会連続の銀メダルに輝くなど躍進のシーズンとなったが「まだまだ成長過程。満足せず、挑戦し続けたい」と貪欲だった。

 試合は高梨が欠場したこともあり、独り舞台だった。1回目はスキーの左右を逆に履いてしまったそうで「人生初。ちょっと危なかった」と苦笑いしたものの、129メートルを飛んで断トツの1位。2回目はヒルサイズにあと1メートルに迫る飛躍で「まずまずのジャンプ」と白い歯を見せた。

 来年の平昌冬季五輪では金メダル候補となる。4年に1度の大舞台を見据え「夏場にどれだけ体をつくれるかが勝負」と表情を引き締めた。

 男子は札幌冬季アジア大会ラージヒル金メダルの中村直幹(東海大)が139・5メートル、130・5メートルの273・7点で制した。葛西紀明(土屋ホーム)らワールドカップ(W杯)遠征組は出場していない。

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2017年3月18日のニュース