真凜 連覇へ「楽しんで」SP2位 最高難度で自己ベスト更新

[ 2017年3月18日 05:30 ]

フィギュアスケート世界ジュニア選手権第3日 ( 2017年3月17日    台北 )

女子SPをノーミスで演技する本田
Photo By 共同

 日本初の連覇を目指す本田真凜(15=関大中)が好スタートを切った。女子ショートプログラム(SP)をノーミスで演じ、自己ベストの68・35点で2位発進。70・58点で首位のアリーナ・ザギトワ(14=ロシア)と2・23点差で18日のフリーに臨む。坂本花織(16=神戸FSC)は67・78点で3位、白岩優奈(15=関大KFSC)は62・96点で5位につけた。

 ツインテールの髪を揺らし、本田がかれんにステップを刻んだ。今大会に向けて米国で修正した見せ場だ。「ステップの前に“よっしゃ、いくぞ〜”って。上半身を大きく使って、ジャッジに凄くアピールできた」。最高難度のレベル4を獲得し、得点も自己ベストの68・35点。「スケートを始めて一番くらい、雰囲気を楽しみながら試合ができた」。SP「スマイル」を終えた15歳が、会心の笑みを浮かべた。

 狙った試合で結果を出す。それが頭に描く理想のアスリート像だ。1月、シンクロナイズドスイミングで日本や中国を五輪の表彰台に導いた井村雅代ヘッドコーチと話す機会があった。名将は言った。「“ここ”という試合で力を出し切ればいい」。15歳はうなずいた。「最近、そういう選手になりたいと意識していた。話を聞いて、一層そうなりたいと思った」。今大会は、まさに“ここ”という舞台だった。

 首位のザギトワと2・23点差でフリーを迎える。「追いつくって気持ちしかないのがSP2位。自分が望んでいる順位で折り返すことができた。雰囲気や緊張感を楽しんで、ジュニアを締めくくりたい」。日本初の連覇が、はっきりと視界に映っている。

続きを表示

この記事のフォト

2017年3月18日のニュース