高安“上昇気流” 全勝対決で照撃破!!大関獲りへ足固め6連勝

[ 2017年3月18日 05:30 ]

大相撲春場所6日目 ( 2017年3月17日    エディオンアリーナ大阪 )

照ノ富士(左)を押し出しで破った高安
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 大関獲りの足固めを狙う関脇・高安が大関・照ノ富士との全勝対決を制して6連勝とした。立ち合いで大きな相手を起こし、一気に押し出した。兄弟子の新横綱・稀勢の里も平幕・宝富士との無敗対決に快勝。全勝は平幕・栃煌山と3人だけになった。稀勢の里の横綱土俵入りで露払いを務める平幕・松鳳山は初めて横綱・鶴竜に勝ち、4個目の金星を獲得した。

 どちらが格上か分からない相撲内容だ。高安は1メートル92、185キロの大関を立ち合いの当たりで吹っ飛ばすと、左右の押しで後退させ、3秒あまりで勝負を決めた。

 「しっかりはじき飛ばした。手も伸びたし、立ち合いから流れがよかった」。全勝対決で圧勝し、納得の表情を浮かべた。初場所は小結で11勝を挙げ、今場所も2桁勝利なら夏場所で2度目の大関獲りとなる。初日から6連勝は4度目で、過去3度はいずれも2桁まで星を伸ばした。今場所も上昇気流に乗ってきた。

 既に大関級の力は備わっている。今年の初場所は2横綱3大関を破り、今場所は2大関撃破。9場所ぶりに三役に復帰した昨年名古屋場所からの横綱大関戦の成績は16勝8敗で、照ノ富士には5連勝となった。「相手のことを気をつけるよりも、自分がこういう相撲を取りたいと考えている」。相手が格上だろうと関係ない。三役を5場所続けていることで、自分の力を出し切れば負けないという自信が出てきた。

 春場所に向けて、新たなトレーニングにも着手した。アクアバッグと呼ばれるビニールのバッグの中に4分の1程度の水を入れて使う器具を稽古場に持ち込んでいる。ラグビーのエディージャパンも用いた体幹を鍛えるトレーニングで「ぶれない下半身、芯のある体をつくるため。(ラグビーと相撲は)通じるものがたくさんあるので。細かいことでもコツコツやっていく」と明かした。場所前に横綱の胸を借りて満足な稽古ができたことに加え、地道なトレーニングも圧倒的なパワーにつながっている。

 今は途中経過を気にするより「一日一日、しっかりベストを尽くすこと」を心掛けている。稀勢の里とともに突き進む全勝街道。弟弟子も簡単には負けない。

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2017年3月18日のニュース