真凜連覇へ“本番仕様”調整 衣装&髪型バッチリ

[ 2017年3月17日 05:30 ]

フィギュアスケート世界ジュニア選手権第2日 ( 2017年3月16日    台北 )

女子SPの滑走順抽選で笑顔を見せる(左から)坂本花織、本田真凜、白岩優奈
Photo By 共同

 本田真凜(15=関大中)が、17日の女子ショートプログラム(SP)を前に、SPの衣装とツインテールの髪形という本番モードで調整した。滑走順は大トリの45番目に決定。今季のジュニアGPファイナルを世界歴代最高の207・43点で制したアリーナ・ザギトワ(14)らロシア勢を撃破し、日本人初の連覇を狙う。男子はフリーが行われ、友野一希(18=浪速高)は合計211・28点で9位、島田高志郎(15=就実中)は194・10点で14位だった。

 本田が本番モードで最終調整を終えた。日本勢3人の中で唯一、SPの衣装を着用し、髪形も試合さながらのツインテールで練習に参加。SP曲「スマイル」を流しての滑走では冒頭の3―3回転で失敗したが、入念に汗を流した。滑走順抽選で大トリの45番に決まると一瞬、苦笑いを浮かべた15歳は、「楽しみです」と意気込んだ。

 リンクを去る前、本田は足を止めた。視線の先には初めて練習に現れたロシア勢の姿が。世界女王・メドベージェワと同じトゥトベリザ・コーチに師事するザギトワはSP、フリーともに基礎点が1・1倍になる演技後半に全てのジャンプを跳ぶ。この日も試合では跳ばないルッツ―ループ―ループの3連続3回転を余裕で着氷。ライバルの動きを目に焼き付けた。

 5月18日に15歳になるザギトワは、18年平昌五輪に出場可能。日本連盟の小林フィギュア強化部長は「ジャンプも凄いけど表現も凄い」とザギトワを評した上で、「相手どうこうじゃなく、日本の3人とも自分の演技をしてほしい」と期待を込めた。来季シニアに参戦する本田も平昌がターゲット。ザギトワ撃破と日本初の連覇が、五輪ロードを明るく照らす。

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2017年3月17日のニュース