稀勢5連勝 高見山に並ぶ通算683勝「しっかりやるだけ」

[ 2017年3月17日 05:30 ]

大相撲春場所5日目 ( 2017年3月16日    エディオンアリーナ大阪 )

稀勢の里は勢(手前)を寄り切りで破る
Photo By スポニチ

 またしても元気者を退けた。14度対戦して一度も負けていなかった勢を左四つで組み止め、相手の小手投げは左のかいなを返して残した。最後は右上手を引いて寄り切り。2日目の正代、4日目の蒼国来に続き、前日に横綱を破っていた相手との対戦だったが、横綱連破は阻止した。「まあ焦らず」と粘る相手を落ち着いた取り口で返り討ちにした。

 新横綱の初日から5連勝は、15日制となった1949年夏場所以降に誕生した32人の横綱で稀勢の里が11人目となった。さらに幕内通算勝利を683に伸ばし、外国人力士で初めて優勝した高見山に並んで歴代9位となった。「しっかりやるだけ」と偉大な先人に追いついても感慨などないが、来場所には7位の貴乃花(701勝)、6位の武蔵丸(706勝)まで抜いてしまいそうな勢いだ。

 優勝争いの最大のライバルとみられた白鵬が休場した。4横綱から3横綱になることで稀勢の里の責任も増すが「変わらずやるだけ」と平常心を貫くという意識は変わらない。ゴールを見据えることなく、目の前の一番に集中していく。

続きを表示

2017年3月17日のニュース