藤崎莉歩「上出来」自己最高2位 惜敗も賞金シード前進 

[ 2017年3月13日 05:30 ]

女子ゴルフツアー・ヨコハマタイヤPRGRレディース最終日 ( 2017年3月12日    高知県香南市 土佐カントリークラブ=6228ヤード、パー72 )

藤崎莉歩はプレーオフで敗れるも酒井美紀(左)にねぎらわれ笑顔を見せる
Photo By スポニチ

 ツアー初優勝は逃したものの、藤崎莉歩(25=フリー)が自己最高の2位に入った。1ボギーの後、終盤に3連続バーディーを奪って70をマーク。通算7アンダー、209で並んだ全美貞(ジョンミジョン、34=韓国)とプレーオフを戦った。1ホール目で敗れたが、初の賞金シード獲得へ前進。全美貞はツアー通算25勝目を挙げ、史上4人目の生涯獲得賞金10億円を突破した。

 負けた悔しさより充実感がはるかに上回った。プレーオフを経ての惜敗ながら、13位だった自己最高成績を大きく塗り替える2位。藤崎は素直に自分を褒めた。

 「頑張った結果、プレーオフまで行けて上出来。緊張はしていたが、楽しかった」。ベスト10入りを目標に首位と1打差からスタート。ボギーが先行したが、見せ場は終盤に待っていた。15番で6メートルの下りのパットを入れると、16番は3メートル、17番はスライスしてからフックする13メートルのラインを読み切った。3連続バーディーでプレーオフへ。1ホール目で散ったが、「目標は一つクリアできたかな」と納得した。

 昨季、26試合出場で8試合しか予選を通らなかった。トッププロとの差はアプローチ。オフにティーチングプロの父・敬一さん(59)と沖縄で1週間、重点的に鍛えた。首位に並んで迎えた18番ではグリーン奥のラフから1・5メートルに寄せてパー。成果は示した。

 初の賞金シードを今季の目標に掲げていたが、昨季の約2倍の賞金704万円を手にしてランキングも7位に浮上。大阪府堺市出身でパナソニックとスポンサー契約を結ぶ。「大企業なので頑張らないと」。逃した大魚を次こそものにする。

続きを表示

2017年3月13日のニュース