ボミ100点発進 同組・奈紗に見せつけた安定感

[ 2017年3月3日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第1日 ( 2017年3月2日    沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6617ヤード、パー72 )

18番、5位タイでホールアウトしたイ・ボミ(右)は畑岡奈紗と抱き合ってたたえ合う
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 17年シーズンが幕を開けた。昨季賞金女王イ・ボミ(28=韓国)は1バーディー、1ボギーのイーブンパー、72で回り首位に3打差の5位と好発進。4オーバー、76で40位だった同組の畑岡奈紗(18=森ビル)に貫禄を示した。6年ぶり出場の宮里藍(31=サントリー)は2オーバー、74の13位。大城さつき(27=フリー)が3アンダー、69をマークして単独首位に立った。

 最大瞬間風速20・7メートル。強風が吹き荒れる開幕戦となったが、今年も女王のスマイルが輝いた。イ・ボミは出だしの1番で10メートル以上のパットを沈めてバーディー発進。「私の歩幅で15歩。2パットでも難しいと思った。あのバーディーのおかげでイーブンパーで回れた」と気持ち良く滑り出した。その後は7番で3メートルのパットを沈めるなど着実にパーを重ねた。1ボギーは大城と並びこの日最少。パープレーでのスタートに「ボギーが1個しかないし良いスタートだと思う。100点です」と笑顔で振り返った。

 好スコアの要因を聞かれ「この風で難しいラウンドなのでマネジメントが大事。(キャディーの)清水さんと考えてやった。下りのアプローチがほとんどなかった」とマネジメントを挙げた。

 グリーンを狙うショットの前には清水重憲キャディーと話し、ミスした場合も易しいアプローチが残るエリアを確認して打っていた。13番パー3では同組の畑岡、横峯はグリーンをオーバーしてスコアを落としたが、手前に置いて“寄せワン”でパーを拾った。畑岡には4打差をつけて圧勝。「(畑岡)奈紗ちゃんはもう少し良いマネジメントで回れたら良かった。ショットは良かったので」と余裕を漂わせた。

 3年連続賞金女王が懸かるシーズンに備え1月中旬から約5週間、米カリフォルニア州で合宿。ショット、パット練習、ラウンドを6時間、さらに筋力、体力強化のトレーニングを2時間行った。成果はショットの精度に表れた。14ホール中9ホールでフェアウエーキープ、18ホール中12ホールでパーオンした。

 この大会は過去6度出場し4度トップ10入りも優勝に届いていない。この日も30パットを数えるなど芝目の強い高麗芝グリーン攻略が初優勝の鍵だ。「1日2アンダーを目指し、もっと集中して頑張りたい」。難コース攻略に意欲を示した。

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2017年3月3日のニュース