バークリー氏 NBAの現状に“喝”!「もっとキャブスを苦しめろ」

[ 2017年3月1日 15:51 ]

チャールズ・バークリー氏(AP)
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 2月27日に米国のインターネット新聞「ハフィントン・ポスト」はチャールズ・バークリー氏(54)のインタビュー記事を掲載。現役時代はリーグ屈指のパワーフォワードとして活躍した同氏は今日のNBAをどのように見ているのだろうか。

 オールスター戦を終え、シーズン後半に突入した今季のNBA。スパーズは主力のダンカンが昨季限りで引退したにもかかわらず、前半戦で43勝をマーク。一方、ディフェンディングチャンピオンのキャバリアーズはいま一つ勝ち星を伸ばせないでいる。そこで、聞き手はここまでのスパーズの善戦と連覇を狙うキャバリアーズの苦戦、どちらが驚いたかという質問をバークリー氏にぶつけた。

 「スパーズのここ20年間の成績は素晴らしい。5回も優勝しているよね。ただ、成功している要因はいろいろあるから、ここでは言い尽くせないよ。キャバリアーズは周囲が考えているほど苦戦しているとは思えないね。彼らは勝つことに慣れてしまったのではないかな。選手がトレードなどで抜けない限り、イースタン・カンファレンスを制するものだとチーム内の誰もが思っている。勝つことに飽きている状態なんだよ」。

 現在はテレビの解説者を務めるバークリー氏。歯に衣を着せぬ発言は現役時代と変わらない。ここ最近はレブロン・ジェームズ率いるキャバリアーズに矛先を向け、「メンバーがそろっているのにまだ選手を補強するつもりか」と厳しい言葉を浴びせたが、今回のインタビューでは他のチームの奮起も促している。さらにコメントは続く。

 「ウォリアーズ、スパーズ、そしてキャバリアーズ。今季の優勝はこの3チームの争いになるだろうね。これは今日のNBAで自分をいら立たせることのひとつさ。優勝を狙えるチームが3つだけなんて状況はよくないよ。自分は現役時代に“いつも同じチームが優勝している”などと言われたが、ブルズ、スパース、ピストンズ、レイカーズが優勝していたから、その指摘は違うね。こうしたチームはすべて苦しみながら勝ち進んでいたんだ」。

 現在のNBAは優勝するチームがある程度絞られている状況。もっとリーグの戦力を拮抗させ、これ以上、キャバリアーズに“勝ち癖”をつけさせてはいけないというのがその主張だ。バークリー氏は1990年代のブルズを引き合いに出している。

 「我々はみなキャバリアーズがファイナルに進むものだと考えている。その過程で他のチームから脅かされることがないんだ。マイケル・ジョーダンのブルズを思い出してほしい。プレーオフではいつもニックスやペイサーズに苦しめられていたじゃないか。いまのようにファイナルへの道のりは簡単ではなかったんだよ」。

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2017年3月1日のニュース