エース宮原、骨折から復活!ループも解禁 3・29世界選手権「出る」

[ 2017年3月1日 05:30 ]

フィギュア 日本のエース・宮原知子
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 左股関節を疲労骨折したフィギュアスケート女子のエース、宮原知子(18=関大)が世界選手権(3月29日開幕、ヘルシンキ)出場へ向けて、今月から本格的な練習を再開する。日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長が、28日に東京都内で行われた同連盟の理事会後に明らかにした。

 宮原は昨年12月のGPファイナル前から左股関節に痛みを抱えていたが、その後の精密検査で疲労骨折が判明。2月の四大陸選手権と札幌冬季アジア大会を欠場した。都内の国立スポーツ科学センターなどでリハビリを行い、既に氷上での練習を再開。ジャンプも右足のエッジで踏み切り、右足で着氷するループは跳んでいるという。小林強化部長は「世界選手権に本人は出ると言っている。負担のないことはやっている。3月に入ったら、ドクターと相談しながら、どのジャンプから練習するか考える」と話した。

 世界選手権は来年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の国・地域別出場枠がかかる。3枠を確保するには上位2選手の合計順位が「13」以内でなければならない。宮原以外の2人はともに初代表。17歳の三原舞依(神戸ポートアイランドク)は四大陸選手権で優勝した一方で、16歳の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)は同大会9位と低迷して不安を残す。プレッシャーのかかる大舞台だけに、今季のGPファイナル2位で、全日本選手権3連覇した宮原の力が必要不可欠な状況だ。

 まずは練習できる状態にまで回復した。あと4週間でどこまで戻せるか。女子は五輪3大会連続で3枠を獲得しているが、来年の平昌でも3枠獲れるかどうかは、宮原の復調具合に懸かっている。

 ▼平昌五輪の出場枠 3月29日に開幕する世界選手権で争う。同選手権に3人出場する男女の日本は、上位2人の順位合計が13以内なら最大の3枠を獲得。14〜28だと2枠。女子は06年トリノ、10年バンクーバー、14年ソチと五輪3大会連続で3枠を確保。男子はバンクーバー、ソチは3枠確保したが、06年トリノは1枠しか得られなかった。

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2017年3月1日のニュース