沙羅、苦悩…メダル2個も大一番でV逸続き 克服法「知りたい」

[ 2017年3月1日 05:30 ]

ノルディックスキー世界選手権で獲得したメダルを披露する高梨沙羅(左)と伊藤有希=28日、成田空港
Photo By 共同

 “大一番コンプレックス”克服のために暗中模索は続く。ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(20=クラレ)ら日本代表が28日、世界選手権を終えて成田空港に帰国。個人戦で3位に終わった高梨は「本当に悔いが残る試合」と失望を隠さなかった。

 14年ソチ五輪、15年世界選手権と一発勝負の大一番でいずれもメダルを逃した経験を踏まえ、今季はより広い視野を持つことを心がけていた。「ジャンプ台だけでなく、施設やホテル、練習場所まで、いろんなところに目を向けて自分のフィールドにしようと考えていた」。だが、それも望んだ結果にはつながらなかった。試合後は「何かを根本的に変えないと」と語っていたが、別の方法論はあるかと聞かれると「それが知りたい」と苦しそうに答えた。

 まだ歴史の浅い女子ジャンプ。他競技のレジェンドに教えを請うのも一つの手だろう。高梨が通う日体大のOBには、競泳の北島康介氏や体操の内村航平のような偉大な先輩アスリートも多い。「機会があれば、もっとたくさんの人のいろんなアドバイスを聞きたい」。平昌五輪まで1年。今はわらにもすがる思いかもしれない。

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2017年3月1日のニュース