稀勢イベント疲れ?高安に6勝11杯 大阪入り初稽古で「ズレ」

[ 2017年3月1日 05:30 ]

大相撲春場所   12日初日 ( エディオンアリーナ大阪 )

稽古に励む新横綱稀勢の里(左)と高安=大阪市港区の田子ノ浦部屋宿舎
Photo By 共同

 新横綱・稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)の大阪入り後の初稽古は不調に終わった。28日に大阪市港区の田子ノ浦部屋で関脇・高安と17番取って6勝11敗。十分の左四つで胸を合わせても腰が高く攻めきれなかった。足が出ないため、はたき込みで土俵に転がる場面もあった。新横綱の姿を見ようと集まったファンからは驚きの声まで上がった。

 「良くはないが、まだ初日だから。力むこともないし、焦ることもない」と言うものの、これまで弟弟子との稽古では負け越すことはほとんどなかった。序盤に敗れても番数を重ねるごとに圧倒してきたが、この日は先に息が上がった。土俵上での稽古は17日以来11日ぶり。その後はトレーニングを積んできただけに「筋肉自体、体自体はいい状態」とベースは出来上がっている。万全の状態に持っていくには「ちょっとしたズレ」を修正しなければならない。「体と考えていることを、しっかり合わせて。一日一日しっかりやるだけ」。連覇が懸かる春場所(12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向け、新横綱は修正能力も問われることになる。

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2017年3月1日のニュース