【黒岩敏幸の目】小平 あとは世界記録!絶対的自信で五輪臨め

[ 2017年2月28日 08:22 ]

スピードスケート世界スプリント選手権最終日 ( 2017年2月26日    カナダ・カルガリー )

スピードスケートの世界スプリント選手権で日本女子初の総合優勝を決め、表彰式で笑顔の小平奈緒
Photo By 共同

 今大会で小平選手が総合王者になったことは、来年の平昌五輪に向けて世界に大きなインパクトを与えたことは間違いありません。今季負けなしの500メートルのみならず、1000メートルでも高いレベルのタイムを出せたことで、さらに一皮むけたのではないでしょうか。五輪では2つのメダル獲得が期待できると思います。

 特に500メートルは圧巻でした。2位の選手に1回目は0秒31差、2回目は0秒43差をつけて完勝。まるで強い時期の李相花がイサンファ「(10年バンクーバー五輪、14年ソチ五輪女子500メートル連覇)を見ているようです。カルガリーよりも標高が高く、さらに速いタイムが出ると言われる米ソルトレークシティーのリンクで滑っていれば、13年に李相花が出した世界記録36秒36に匹敵するようなタイムが出ていた可能性はあります。

 来季(今年12月)はそのソルトレークシティーでもW杯が開催されます。ぜひともそこで世界記録を樹立して絶対的な自信をつかみ、その後の五輪に臨んでほしいと思います。(92年アルベールビル五輪男子500メートル銀メダリスト)

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2017年2月28日のニュース