21歳影浦V リオ銀の原沢撃破 「作戦通り」昨年のリベンジ 

[ 2017年2月28日 05:30 ]

男子100キロ超級決勝 原沢久喜(右)と対戦する影浦心。優勢勝ちで影浦が優勝
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 柔道のグランプリ大会最終日は26日にドイツ・デュッセルドルフで行われた男子100キロ超級決勝で21歳の影浦心(東海大)が、リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(日本中央競馬会)に優勢勝ちした。女子78キロ級はリオ五輪代表の梅木真美(環太平洋大)が優勝した。男子では100キロ級のウルフ・アロン(東海大)が決勝で敗れ、90キロ級の西山大希(新日鉄住金)は3位。女子の78キロ超級では田知本愛(ALSOK)が決勝で敗れた。同級の素根輝(福岡・南筑高)、78キロ級の高山莉加(三井住友海上)はともに3位だった。

 試合開始直後。影浦は内股透かしで技ありを奪った。原沢とは昨年4月の全日本選抜体重別選手権で対戦。一本負けしたが、その経験を生かし「返しを狙っていた」という。リードを奪うと、残り時間は原沢に効果的な攻撃を許さずに「勝てて良かった。作戦通り」とうなずいた。

 準決勝ではリオ五輪100キロ級で優勝したクルパレク(チェコ)に背負い投げで一本勝ちするなど、五輪メダリストに連勝した末の優勝。「(技が)はまってよかった。結構自信を持って決勝は畳に上がれた」と語った。

 昨年はアジア選手権で優勝し、12月のグランドスラム東京大会では2位に入った。100キロ超級には世界だけでなく日本にも強豪がそろうが「世界選手権も狙っていこうと思う」と飛躍を期した。

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2017年2月28日のニュース