白井 跳馬で「希少価値高い」進化の新技!初挑戦で成功

[ 2017年2月24日 05:30 ]

取材に応じる白井健三
Photo By 共同

 種目別で争う体操W杯の第2日は23日、オーストラリア・メルボルンで後半予選が行われ、男子跳馬では昨年のリオデジャネイロ五輪団体総合金メダルメンバーの白井健三(日体大)が14.549点で1位、谷川航(順大)が14.249点で3位となり、25日の決勝に進んだ。鉄棒では斉藤優佑(徳洲会)が14.366点で1位、白井が12.633点で4位となり、予選を突破した。平行棒では白井が14.200点で3位通過した。

 リオデジャネイロ五輪で銅メダルに輝いた跳馬で、白井が進化を見せた。2本目の跳躍で新たに「シェルボ2回ひねり」に挑戦。着地でラインオーバーがあったが技自体は決めた。「成功したことでまた感覚がつかめたし、直すところも見えてきた」とホッとした表情で語った。

 ロンダートの踏み切りで跳馬に着手するまでに1回ひねり、伸身姿勢で後方宙返りする間に2回ひねる技。昨年12月に「新しいことにトライすることによって、気持ちも引き締まる」と取り組み始めた。海外でやっている選手が皆無に近く「日本では(内村)航平さんと僕しかやっていない。2人で動画を送り合って話し合った」と手探り状態で練習を重ねてきた。

 「希少価値が高い技。誰もやらない理由が跳んで分かった気がする」。完成度が増せば種目別でさらに高みを目指す上で大きな武器になる。

続きを表示

2017年2月24日のニュース