日本代表マフィ「エディーはさすがやな」シックス・ネーションズの魅力語る

[ 2017年2月24日 22:24 ]

日本代表No・8マフィ(C)WOWOW
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 日本代表No・8アマナキ・レレイ・マフィ(27)が、南半球の強豪で争うスーパーラグビーに挑戦している。トンガに生まれ20歳で来日し、トップリーグのNTTコミュニケーションズ加入後にブレーク。2015年ワールドカップ(W杯)での活躍で世界のトップクラブの注目を集め、16年はイングランドのバースで日本代表FWとして初めてプレミアシップでプレーした。17年はスーパーラグビーのレベルズに所属。「フィジカルモンスター」と異名を取るマフィの目標や、ラグビーへの思いについて迫った。

――トンガ生まれのマフィ選手は、外国のラグビーをどう見ていたのですか?

 トンガではニュージーランドの番組が放送されていて、テレビではスーパーラグビーがメインだった。日本のラグビーは、たまにファイナルが放送されるくらい。シックス・ネーションズも見ていたが、一番よく見ていたのはスーパーラグビーだった。

――憧れた選手は誰ですか?

 “あんな選手になりたいな”と思ったのは、ジョナ・ロムーです。トンガ出身ということよりも、世界で一番の選手だったから。W杯のような大きな舞台で、相手選手を5人、6人とハンドオフで吹っ飛ばすジョナを見て、みんなエキサイトしていたよ。“ジョナみたいになりたいな。でもなれるわけねえな”と思っていたよ(笑い)

――バースに所属中、シックス・ネーションズを観戦する機会はありましたか。

 一度イングランド対ウェールズを見に行った。エディーさんが誘ってくれて、トゥイッケナムまで会いに行って、試合も見てきたんだ。シックス・ネーションズで感じたのは自分の国へのプライドの強さだね。試合前のウォーミングアップを見ていても、チームへの愛を選手みんなで共有して、試合に入っていくことが伝わってきた。それはファンも同じだったね。特にスクラムやモールのときの盛り上がりがすごい。イングランドがスクラムで組み勝ったり押したりしたらもうウワーッとなるし、ペナルティを取ったりしたらもっとすごい。地鳴りみたいにグオーッと盛り上がるんだ。そんな空気の中だから、選手たちも体を張るよね。

――そのシックス・ネーションズで昨年はイングランドが優勝。今年は連覇を目指しています。

 エディーはさすがやな(笑い)。僕たちもW杯の前はもの凄くタフなスケジュールだった。グラウンドの中では本当に休む間もない。それがずっと続いた。だけど、あれくらいやらないとジャパンが勝つなんてできなかったね。エディーはそのやり方をイングランドにも持っていったんだろう。イングランドの試合を見ているとそう思うよ。みんなタフだし、ハードワークしている。

――今年はレベルズでスーパーラグビーにチャレンジですね。

 W杯から去年の春のスコットランド戦、秋の欧州遠征まで世界のトップ10と戦って感じたのは気持ちの強さ。日本も、もっともっとプライドを持って戦う必要があるということを本当に実感できるんだ。だから、もっとこういうトップクラスの国と試合をしていけば、僕たちのレベルも上がると思う。

――W杯まで一緒に戦った五郎丸さんはフランスリーグTOP14に挑戦中です。

 すごくハードなチャレンジをしているよね。でも、そういうところへ行くことは良いことだと思う。ゴローさんが頑張っているのを見ると、なおさら、僕も負けてられない、自分の夢を追いかけていかなくちゃと思うよね。僕も、去年はワールドカップとトップリーグのあとでバースに行って、そこで頑張って良いプレーをしたら、今度はレベルズでプレーするチャンスがもらえた。スーパーラグビーでプレーするのは僕にとって小さい頃からの大きな夢だったから、本当にワクワクしている。

――マフィ選手のプレーヤーとしての到達目標は?

 よく聞かれるけれど、僕の答えは『自分がどこまで行けるか』だね。どこまでいいプレーヤーになれるか。それをどこまでも追いかけたい。今よりもっともっといいプレーをしたい。それを見て、日本でラグビーをしている子どもたちが“日本代表になりたい”“外国でプレーしたい”と思ってくれたら本当にハッピーだ。そのためにも、レベルズに行ってもハードワークするよ!

 マフィが尊敬するエディー・ジョーンズ氏率いるイングランド。連覇を狙うシックス・ネーションズ(WOWOWで全15試合生中継)は今週末に第3節が行わる。世界屈指のリーグに注目だ。

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