スピードスケート男子団体追い抜き 成長の銀 平昌へメダル自信

[ 2017年2月23日 05:30 ]

冬季アジア大会 ( 2017年2月22日    明治北海道十勝オーバルほか )

男子団体追い抜きで銀メダルを獲得し、表彰台で笑顔を見せる(左から)土屋良輔、中村奨太、ウィリアムソン師円
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 スピードスケート男子団体追い抜きで土屋良輔(22=専大)、中村奨太(23=ロジネットジャパン)、ウィリアムソン師円(21=日本電産サンキョー)の日本は3分45秒93で銀メダルを獲得した。韓国には及ばなかったが、平昌(ピョンチャン)五輪に向けて、女子だけではなく男子も着実に力をつけている。女子5000メートルは帰山麻衣(26=JFEエンジニアリング)が3位、田畑真紀(42=日本建物管理)は4位。男子1万メートルは土屋が2位、一戸誠太郎(21=信州大)が3位だった。

 団体追い抜きは女子だけではない。スタート1時間前に1万メートルを滑って体力を消耗した土屋に加え、ウィリアムソンも大会前から微熱や下痢が続き万全とはほど遠い状況だったが、23歳の中村奨を中心に積極的なレースを展開。14年ソチ五輪で銀メダルを獲得した格上の韓国には1秒61及ばなかったものの、3分45秒93で2位に食い込んだ。

 それでも、中村奨は「勝ちたかった」と悔しさをにじませ、ウィリアムソンは「しっかり3人(の体調)がそろったら韓国に勝つ力はある。力を発揮すれば来年(平昌五輪)はメダルも獲れる」と言い切った。

 日本スケート連盟がソチ五輪後にオランダ人コーチを招へいした効果もあり、今季W杯第3戦で優勝を飾るなど大きな成長を遂げた日本男子。実力不足で出場枠すら獲れなかった前回五輪時に比べれば、求めるレベルは格段に高まっている。

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2017年2月23日のニュース