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女子ジャンプ 鷲沢コーチの“絵になる”リアクションが生む効果

<スキージャンプW杯平昌大会・女子ノーマルヒル>通算53勝目を挙げ日の丸を掲げる高梨沙羅
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 「最近いい顔してますねえ。たくさんテレビに映ってますよ」

 女子ジャンプの鷲沢徹コーチにそんな声をかけたら意外な答えが返ってきた。

 「あれ、あえてやってるんですよ」と鷲沢氏は言った。浮かべた笑みは少し照れ隠しのようにも、しめしめといった表情にも見えた。

 競技中はコーチングボックスで選手にスタートの合図を出すのが、鷲沢コーチの仕事の1つである。会心のジャンプを見せれば派手にガッツポーズを作って喜び、失敗ジャンプになれば唇を釣り針でひっかけられたみたいに顔をしかめる。テレビではジャンプのリプレーに続いて、そうしたコーチの悲喜こもごもがスロー映像で流れることが多いのである。

 鷲沢コーチによれば、それはある程度意図したものであるという。理由は2つ。1つはジャッジへのアピール。最高のジャンプをしたという刷り込みが飛型点にも響くかもしれないという下心である。

 もう1つは競技振興のため。歴史の浅い女子ジャンプにとってテレビで放送され、“絵になる”シーンを見せることは、競技普及のためにも必要なのだ。そのためミーティングなどで各国コーチ陣でガッツポーズ奨励策を確認し合っているのだという。これは選手にもある程度共有されている。

 確かに13年世界選手権のヘンドリクソン(米国)の優勝シーンは、ガッツポーズやコーチのリアクションを含めてとても印象的に残った。女子ジャンプが初採用される翌年のソチ五輪に向け、あれは格好のプロモーション映像になったかもしれない。

 「男子ならトップ10で喜ぶ時もあるんだけど、女子はみんなが優勝を狙っている。その分、ガッツポーズは少なくなりますね。あとはまだ選手が慣れてなくて、どのタイミングで自分がテレビに映っているかをよく分かっていないのかな」(鷲沢コーチ)

 女子のW杯は日本では以前からNHKが中継しているが、海外でもドイツやオーストラリアなどで生放送される機会が増えてきた。五輪プレ大会だったこともあるだろうが、韓国・平昌でのW杯にもそうした国のテレビ局がわざわざ訪れていた。

 真剣勝負の中で100%感情をコントロールはできないだろうし、これって絶対に素の表情でしょと思うものもある。世界選手権の個人戦(24日)、さらにW杯最終戦(3月12日)や来年の平昌五輪。高梨沙羅や伊藤有希の勝ち負けだけでなく、各国選手やコーチの“リアクション対決”を楽しんでみるのも一興かもしれない。(雨宮 圭吾)

[ 2017年2月23日 14:30 ]

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