錦織、逆転8強!今季初クレーコート「途中からいいテニスできた」

[ 2017年2月17日 05:30 ]

男子テニスアルゼンチン・オープン ( 2017年2月15日    ブエノスアイレス )

シングルス2回戦でサーブする錦織圭
Photo By ゲッティ=共同

 シングルスで第1シードの錦織圭(日清食品)は初戦の2回戦で世界ランキング50位のディエゴ・シュウォーツマン(アルゼンチン)に5―7、6―2、6―2で逆転勝ちし、8強入りした。準々決勝で第6シードのジョアン・ソウザ(ポルトガル)と対戦する。

 ツアー通算12勝目を狙う錦織が、苦しみながら初戦を突破した。逆転勝ちを収めた瞬間、表情が和らぎ「相手のいいプレーにも冷静にプレーすることを心掛けた。途中からはいいテニスができた」と胸をなで下ろした。

 シュウォーツマンは昨年ツアー初優勝を果たした24歳の新鋭。身長1メートル70と錦織よりも小柄なファイターは地元ファンの声援を背に打ち合いを仕掛け、第1セットはその勢いに屈した日本のエースのミスが目立った。「アウェーの雰囲気を感じた」という。だが、第2セットに入って目が覚めた錦織はストロークで主導権を奪う本来のプレーを取り戻した。第3セット途中には「少し硬くなった」と両脚のマッサージを受ける場面があったものの、2セットを連取した。

 フェデラー(スイス)に4回戦で屈した全豪オープン以来の大会となる。昨年までこの時期は4連覇したメンフィス・オープンに出場していたが、今年は次の4大大会の全仏オープンに向けて、赤土での感覚を磨くために今季初めてクレーコートの大会を選んだ。

 出場選手で世界ランキングが1桁なのは5位の錦織だけ。トップ選手の力を示す戦いが始まった。

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2017年2月17日のニュース