伊藤有希が海外で初勝利 監督の葛西も大喜び「クソうれしい!」

[ 2017年2月16日 05:43 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ女子第17戦 ( 2017年2月15日    韓国・平昌=HS109メートル )

優勝し板を掲げて喜ぶ伊藤有希(右)と2位の高梨沙羅
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 もう内弁慶とは言わせない。初めて海外のW杯で、しかも1年後の五輪の舞台で伊藤が勝った。「これが海外1勝目。それはよかったなと思う」。所属先の監督である葛西も「クソうれしい!今季はアプローチのポジションが凄くいい」と喜んだ通算4勝目。それでも本人は「勝った試合がたまたま平昌だったということ。自分の求めているのは今は内容なので」と喜び一色ではない落ち着きすら漂わせた。

 「苦手なジャンプ台ではない」と言い、公式練習から高梨を上回る飛距離を見せていた。1回目は5.8点差、距離にして約3メートル差の2位。2回目は101.5メートルまで伸ばして、すぐ後の高梨にプレッシャーをかけた。「2本目は自分にミスもあったが、他の選手よりも緩い追い風だった。運もあった」。1月の札幌大会でW杯初勝利を挙げ、日本シリーズは4戦3勝。ところが、その後の欧州遠征4戦は3位が1度と足踏みした。平昌入りを前に、札幌でアプローチのズレを修正。見事に結果につなげた。「日本チーム全員がトップ10に入った。日本にとってもいい試合だった」。勝ち慣れてきた伊藤には、周りを見渡す頼もしさも身についてきた。

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2017年2月16日のニュース