スマイル、苫小牧で前哨戦!本番直前に絶好の強化プラン浮上

[ 2017年2月14日 09:00 ]

苫小牧で平昌五輪切符をつかんだスマイルジャパン
Photo By スポニチ

 日本勢で最初に18年平(ピョン)昌(チャン)五輪出場を決めたアイスホッケー女子日本代表に、絶好の前哨戦が用意される可能性が13日、浮上した。五輪出場国の時差調整のための事前合宿地に、最終予選を開催した北海道苫小牧市が名乗りを上げていることが判明。日本と韓国は時差がなく、苫小牧から車で40分ほどの新千歳空港からは韓国・仁川国際空港に直行便もある。本番直前にライバルとの強化試合を組めれば、スマイルジャパンが目指す表彰台がグッと近づく。

 本番直前に、ライバルとの熱い実戦が見られるかもしれない。18年2月9日に開幕する平昌五輪に向け、苫小牧市が出場各国の来年1〜2月の事前合宿地に名乗りを上げ、既に国際連盟の会議で通達されているという。現時点では各国の回答を待っている状況だが、関係者は「(世界ランク1、2位の)米国やカナダが来てくれればありがたい。五輪直前にこれ以上ない強化試合ができる」と明かした。

 12日(日本時間13日)にスイスが最終予選を突破し、五輪出場8カ国が出そろった。日本と開催国の韓国を除く6チームは欧米で、韓国との時差が大きい。日本と韓国は時差がなく直前合宿地としては最適で、苫小牧市から車で約40分の新千歳空港からは仁川国際空港への直行便もある。合宿地として興味を示すチームはあるとみられ、五輪出場国とのテストマッチが実現すれば最終予選で盛り上がった苫小牧が再び熱気に包まれそうだ。

 さらに別のプランもある。14年ソチ五輪前の13年11月には、日本連盟が主催し、横浜でソチ出場のドイツなどを招いた5カ国対抗戦を開催。関係者は「もちろん、同様の大会を行えるに越したことはない」と話しており、17年にも日本で国際試合の開催を見据える。13年の5カ国対抗戦は、世界最大手のタイヤメーカー・ブリヂストンがメインスポンサーだった。日本連盟の強化費は限られているため、今後、大会開催のためにスポンサー獲得に動くとみられる。

 最終予選を終えたスマイルジャパンは15日まで完全オフ。16日には札幌冬季アジア大会に向けて再集合する。平昌での目標は五輪初勝利だけではなく「メダル」と選手は口をそろえる。「得点力と球際の強さを強化していきたい」と山中監督。厳しいトレーニングと充実の実戦を重ね、夢舞台の表彰台へ歩を進める。

 ▼平昌五輪のアイスホッケー女子 8カ国が出場する。世界ランク1〜4位の米国、カナダ、フィンランド、ロシアが上位リーグ(A組)に入る。日本、開催国の韓国を含めた4カ国が下位リーグ(B組)。1回戦総当たりのリーグ戦を行い、A組の1、2位は準決勝から登場。準々決勝はA組3位―B組2位、A組4位―B組1位が対戦する。リーグ戦は18年2月10日に始まり、決勝は同22日。

続きを表示

2017年2月14日のニュース