【坂田淳二の目】スマイルJ 4年前より走れるようになった

[ 2017年2月13日 07:00 ]

アイスホッケー平昌五輪女子最終予選最終日   日本3―1ドイツ ( 2017年2月12日    北海道・白鳥王子アイスアリーナ )

<日本・ドイツ>平昌五輪出場が決まり、歓喜のスマイルジャパン
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 日本は守りでは高い位置から相手にプレッシャーをかけて、60分間しっかり走れていた。チームの方針であるスピードと運動量で相手を上回るホッケーがしっかりできていた。4年前とチームコンセプトは変わっていないが、さらに走れるようになった印象だ。

 女子はボディーチェックがないため、パワーの差は男子ほどは出ない。五輪本番でさらに強い欧米勢と戦う際にも、日本の強みであるスピードと運動量で勝つチャンスは出てくるだろう。ただその勝機を確実にものにするためにはもう一つ武器が欲しい。それは今後1年で磨いていくことだが、例えばパワープレーの精度を上げることでもいい。ドイツ戦では4回のうち1度しかゴールに結びつかなかった。徹底して5対4の攻撃パターンを磨き、この成功率を7〜8割に上げられれば、大きな強みになる。

 もう一つ課題は若手の底上げだ。プレッシャーのかかる大事な一戦でゴールを決めたのは30代半ばの久保と小野。彼女たちのスキルと経験はチームの中でずぬけている。五輪に出ることが目的ならベテランに頼ればいいが、五輪で勝つためには若手の成長が必要だ。 (元男子日本代表)

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2017年2月13日のニュース