イラン外務省、W杯レスリングの米代表入国拒否 米大統領令への報復措置

[ 2017年2月3日 20:27 ]

 イランで16、17日に開催されるレスリングのワールドカップ(W杯)を巡り、イラン外務省報道官は3日、米国代表の入国を拒否することが決まったと明らかにした。イランを含めたイスラム圏からの入国禁止を決めた米大統領令への報復措置の一環としている。国営イラン通信が報じた。

 トランプ米政権の大統領令に端を発した米国とイランとの緊張が、スポーツ界にも波及した形。イラン外務省報道官は、原因は米国の反イラン的な政策だと強調した。

 イランは米大統領令を受け、米国民の入国禁止を検討する方針を既に表明しているが、レスリング米国代表はW杯に予定通り出場する方針を示し、世界レスリング連合(UWW)もイラン外務省に米国代表の入国許可を求める声明を発表していた。

 米国とイランの政治的な対立が長年続く中、両国のレスリング交流は1990年代から続き、互いに相手国で開催される大会に参加してきた。(共同)

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2017年2月3日のニュース