西岡もストレート負け 日本連敗で崖っぷち、デ杯WG1回戦フランス戦

[ 2017年2月3日 19:13 ]

デ杯ワールドグループ1回戦のフランス戦でストレート負けを喫した西岡(AP)
Photo By AP

 男子テニス国別対抗戦デビス杯ワールドグループ1回戦、日本―フランス戦は3日、東京・有明コロシアムで第1日のシングルス2試合が行われ、日本は2連敗を喫して崖っぷちに追い込まれた。第1試合でダニエル太郎(エイブル)がガスケに敗れ、第2試合でも世界85位で日本勢一番手の西岡良仁が、同24位のシモンに3―6、3―6、4―6で敗れた。

 堅実でカウンターを武器にするシモンの牙城。くさびを打ち込むチャンスがあったとすれば第3セットの第8ゲームだった。第6ゲームでブレークバックして追いついた西岡が、第7ゲームをキープして4―3とリードした。約1万人のファンを集めた有明コロシアムは逆転の気配をかぎつけて熱気を帯び、シモンはダブルフォールトを犯して0―30となった。フランスのノア監督も「あそこが一番のピンチだった」と語った場面。だが、西岡はここから4連続ポイントを許してチャンスを生かせなかった。「向こうが焦ってきているのは見えたが、僕も余裕があったわけじゃない。ミスの少ない選手にどう組み立てていくか考えていた。それを取り切れないのも実力」と相手が一枚上手だったことを認めた。

 両監督の認識も同様だ。日本の植田実監督は「チャンスがあると分かっても、そこにショットをつぎ込んで、ポイントを取るまでにはまたいくつもハードルがある」と語った。ノア監督もこう語った。「それがトップ10の選手と80〜90位の差。チャンスがあった時にシモンもガスケもさらにレベルを高めた。日本の選手はそれについていけなかった。ランクの差をしっかり見せてストレートで勝つこと。それがわたしは要求していたことだった」

 フランスの思惑とランキングの差を覆せなかった大会初日。第2日のダブルスにも、フランスは世界1、2位の強豪ペアが控えている。錦織のいない日本に3連敗の危機が近づいている。

続きを表示

2017年2月3日のニュース