錦織に全仏拠点 メリット大!日本テニス協会とフランス連盟が提携

[ 2017年2月2日 05:30 ]

提携発表の会見に出席した日本テニス協会の畔柳会長(右)とフランス連盟のガシャサン会長
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 男子テニスの錦織圭(27=日清食品)ら日本選手に、欧州でのトレビアンな練習拠点が用意された。日本テニス協会(JTA)は1日、東京・有明コロシアムでフランステニス連盟(FFT)と相互協力の覚書締結を発表し、事業内容についての会見を行った。

 「クレーコートを普及させたい」というFFTの意向を受け、JTAが初めて海外の連盟と結んだ協力関係。その中身は指導者や審判、ボールボーイの研修や日仏ジュニアの合同合宿などに加え、日本ナショナルチームへのFFT保有施設の提供が盛り込まれた。フランスは現在トップ100に11人もの選手を送り込んでいるテニス大国。そのナショナルトレセンや全仏オープン(5月)の会場でもあるローランギャロスを利用できるのは大きなメリットになる。

 欧州転戦中は錦織を含めて練習拠点のない選手がほとんどだが、転戦の合間にパリに腰を据えて練習ができる。世界85位の西岡良仁(21=ミキハウス)は「それはいい話。フランスなら欧州の他の国にも行きやすい」と歓迎した。使用期間や時期に縛りはなく、全仏に向けた準備も絶好の環境で行うことができる。FFTのガシャサン会長も「厳しく芸術的なクレーコートで練習を積んだ日本選手が、ローランギャロスを制することも可能になる」と歓迎の姿勢を示した。

 赤土のコートを苦にしなくなった今の錦織だが、全仏では2年連続でフランス勢に屈し、昨年は4回戦負けと不本意な結果に終わった。ローランギャロスでの練習機会が増えればさらに自信も増していくはず。今回の提携が4大大会初制覇への追い風になるかもしれない。

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2017年2月2日のニュース